京の伝統野菜 辛味大根 <大根の品種
●京の辛味大根とは
◆京の伝統野菜のひとつ
京の伝統野菜に認定され、京都市が原種の保存をしている辛味大根です。
京都市北区大北山(原谷)が原産とされ、約300年前から鷹峯地区で作られてきたと言われています。主に蕎麦の薬味として用いられ、年越し蕎麦には欠かせないと言われてきましたが、時代の流れの中で京都から蕎麦屋が減り、蕎麦以外に用途が限られるこの大根を栽培する農家も激減し、今日では数えるほどの生産者しか残っていません。
出荷される大根もその多くが料亭などの飲食店に納められ、京都市内の極僅かなお店でしか手に入らなくなっています。その分価格も高く、この小さな一個が150~250円もします。
◆京の辛味大根の特徴
この辛味大根の特徴は、外見がカブにしか見えないということです。葉柄も切れ込みがほとんどなく、カブと同じような長楕円で、根の部分も丁度小かぶのような形をしています。直径は5cm程と小さく、やや扁平な球形で先に細い根が伸びています。
肉質は固く締まっていて、水分が少なくおろしても汁が出てきません。味は強い辛味が口に広がります。
◆主な料理
古くから蕎麦や天ぷらの薬味用として用いられてきました。実際におろしてみると、水分が普通の大根のようににじんでこず、ふわっとしていて、そばつゆが薄まらず、この辛味がワサビとは違った良い感じに舌を刺激してくれます。
和食以外でも、このおろしを使って魚のカルパッチョなどを作ると辛味が食欲をそそり美味しいです。
◆京の辛味大根の収穫時期と旬
出回るのは11月頃からで、出盛りの時期は12月~1月です。年越し蕎麦への需要がおおいようです。3月中頃までは見かけますが、旬は2月頃までと思ったほうが良いでしょう。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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京の辛味大根 |
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