浜ぼうふう/ハマボウフウ/浜防風:特徴や産地と旬の時期
●ハマボウフウ(浜ぼうふう)とは
◆セリ科ハマボウフウ属
ハマボウフウ(浜ぼうふう)はセリ科の多年草で、日本では全国の海岸に面した砂地に分布しています。かつては各地で普通に見られたようですが、砂浜の減少や乱獲などにより、現在では非常に希少な野草となってしまっています。薬草として知られる「ボウフウ」と似ていることから「浜ボウフウ」と呼ばれるようになったようですが、分類的には別種になります。
◆ハマボウフウ(浜ぼうふう)の特徴
ハマボウフウ(浜ぼうふう)は海岸の砂地にごぼうを細くしたような長い根を地中深くに伸ばし、地表に這うように葉を広げます。茎の部分は赤紫色をしており、葉には厚みと表面に艶があり、縁が小さくギザギザした感じで縁取られたような感じになっています。
噛むとセリ科特有の清清しい風味が口に広がります。
◆薬用効果
「ハマボウフウ」も薬草として知られる同じせり科の「ボウフウ」と同じような薬用効果があるといわれています。民間療法では根の部分が用いられ、発汗、解熱、鎮痛などの他、婦人病や糖尿病にもいいと言われたりしています。
●ハマボウフウ(浜ぼうふう)の主な産地は
◆天然の自生物は全国で採れる
現在ではその数は激減しているようですが、砂浜のある海岸に自生しており、よく探すと運が良ければ見つけることが出来ます。
◆流通しているものの多くは栽培物
市場に流通している「ハマボウフウ」はほとんど栽培されたものです。生産地としては土盛り軟化栽培が行われている茨城県などが知られています。また、「ボウフウ」は埼玉県川口市の神根地区の特産品となっています。ここでは質の良い物がハウスで栽培されています。
●ハマボウフウ(浜ぼうふう)の旬は
◆ハマボウフウは春が旬
ハマボウフウは初夏に花を咲かせますが、収穫は春に新しい芽を伸ばし、花が咲くまでの間ので、3月頃から5月にかけてが旬となります。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ハマボウフウ |
FacebookとTwitter