紫白菜/紫奏子(むらさきそうし)<白菜の品種
●紫白菜とは
◆ナント種苗が開発した紫奏子(むらさきそうし)
葉の色が紫色の珍しい白菜はナント種苗が開発した「紫奏子(むらさきそうし)」という新品種です。機能性成分のアントシアニンをたっぷり含んだサラダ用紫ハクサイとして種が販売されています。
発売当初は「紫色舞」という名称だったようですが、2015年に現在の名称に変更されました。
これまでにない紫色の白菜で、生のままでも美味しく食べられるということで今後ますます注目されるのではないかと思われます。
◆紫白菜の特徴
大きさは1.5㎏前後で一般的な白菜よりもやや小ぶりです。葉の外側の表面は緑が残っていますが、栽培時の気温が高いほど緑が多く残る傾向があるそうです。ところが、葉の内側は玉の中心辺りの物まで、全体に見事な紫色をしています。巻は比較的ふっくらとしています。
一般的な白菜は葉の表面に産毛のような物が付いていて、生のまま食べるとこれが口に刺さり不快に感じることがありますが、この紫白菜はほとんどこの毛が付いておらず、葉も比較的柔らかいので、生のままでも食べやすいです。
◆アントシアニンたっぷり
販売会社のナント種苗のホームページによると、この紫奏子には100g中30mgものアントシアニンが含まれるそうです。
●美味しい食べ方
◆調理のポイント
紫色の色素、アントシアニンが多く含まれており、茹でたり煮ると煮汁が紫色になってしまい、白菜は紫色が抜けてさえない色になってしまうので注意しましょう。加熱調理で色を少しでも残すには、蒸すか酢を使った料理にするなどの工夫が必要です。
◆主な料理
サラダなど、生のまま食べる料理や、浅漬けなどの漬物、特に甘酢漬けにすると綺麗な紫色に発色します。浅漬けにした葉でご飯や寿司飯を包んでも綺麗です。
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