ねずみ大根<辛味大根の品種
●ねずみ大根とは
◆「信州の伝統野菜」のひとつ
古くから坂城町を中心に信州で作られてきた地大根で、その形がねずみに似ている事からこう呼ばれるようになったようです。辛みが強い辛味大根で、地元では「おしぼりうどん」や漬物にして食べられてきました。
現在本来の品種特性を残すため、坂城町ねずみ大根振興協議会が発足し、「信州の伝統野菜」にも認定されています。
◆ねずみ大根の特徴
大根の形は「ねずみ大根」という名の由来になっているように、下ぶくれでずんぐりとしており、膨らんだ尻からねずみの尻尾のように根が伸びています。重さは250~300g程です。
この大根の葉も特徴があり、葉が細く、細かく切れ込みが入っています。
肉質は緻密で水分が少なく、生のままかじるとかりっとした食感で、辛味とほんのり甘味が感じられます。ところがおろしにするとこの辛みがいっそう強く感じられるようになります。水分が少ないのでつゆが薄まらず、蕎麦の薬味にも適しています。
◆郷土料理と美味しい食べ方
地元では漬物の他、「おしぼりうどん」と呼ばれる料理に使われることが多いのですが、これは釜揚げうどんやざるうどんを、ネズミダイコンのおろし汁(おろして絞った汁)に味噌とネギや刻んだくるみ、鰹節などの薬味を加えたつゆで食べる郷土料理です。
その他おろし蕎麦にも適しています。
辛みが強いのでサラダや煮物には不向きです。
●ねずみ大根の主な産地と旬
◆主な産地
長野県埴科郡坂城町や千曲市を中心とした地域で栽培されています。一般にも様々な種苗会社から種が販売されているので、信州以外の地域でも栽培は可能ですが、他の地域では同じような味や形になりにくいと言われています。
◆ねずみ大根の収穫時期と旬
収穫は10月下旬頃から始まり12月頃までとなります。収穫後も貯蔵品が少しの間出回るようですが、旬は11月から12月となります。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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ねずみ大根 |
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