ウコン:旬と食べ方、効用
■ウコンとは
●ショウガ科の多年草 (英)turmeric
ウコンはショウガやミョウガの仲間で、カレー粉の主原料にもなっている「ターメリック」もウコンの一種です。熱帯から亜熱帯地域で栽培され、日本でも沖縄や鹿児島などで栽培されています。
●古くから生薬として知られています
今日テレビや雑誌などでその効能がしばしば取り上げられ、話題になっていますが、沖縄では古くから生薬として珍重されていたそうです。
●「春ウコン」と「秋ウコン」
キョウオウ・・・春に花を咲かせる品種で、「春ウコン」とも呼ばれています。根茎の色は黄色で、食べると強烈な苦味があります。
ウコン・・・秋に花を咲かせる品種で、「秋ウコン」とも呼ばれています。また、沖縄では「うっちん」と呼ばれています。根茎の色はオレンジ色で苦味は強くありません
■ウコンの主な産地と旬
●ウコンは熱帯性気候を好む
ウコンは日本各地で栽培されてはいますが、もともと熱帯アジアが原産とされています。その為、高温多湿の熱帯性気候を好むため、日本では沖縄や鹿児島が主な産地となっています。
●ウコンの旬は
ウコンは生の状態で野菜として食べる事はほとんどない上、貯蔵性も高いのであまり旬は関係が無いかも知れませんが、強いてあげるなら収穫時期となる10月から11月となります。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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ウコン |
■ウコンの食べ方
●ウコン=ターメリック カレー粉の原料
食材としてのウコンは主に粉末状にされ、ターメリックとしてカレー粉などに使われています。
●生のまま料理に加える
生のものはピューレにしてスープに加えたり、ソースに加えるなどの使い方がありますが、キョウオウに関しては苦味が非常に強いので、おろしてカレーに加えると言った使い方が無難です。良薬口に苦しといったところですね。
■ウコンの主な薬効
●主な有効成分はクルクミン
キョウオウよりもウコンの方が沢山含んでおり、健胃作用や肝臓の働きを助ける効果があると言われています。薬効成分の製油成分は春ウコンの方が多く、クルクミンは秋ウコンの方が多く含まれています。ただ、ごく最近米ミネソタ大学の研究チームが発表した論文によると、クルクミンは体内に吸収されにくく薬効はあまり期待できず、これまでの発表されてきた良い効能はプラセボ効果による可能性があるということでした。とはいうものの、ウコンは古くから生薬として用いられてきたのは事実なので、他の成分によるものかどうかはわかりませんが、何らかの薬効はあると思われます。
●キョウオウ
健胃作用・血圧降下作用で知られ、二日酔いの改善には効果が大きいそうです。 特に胃に効能があるとされています。
●ウコン
製油成分の働きににより肝機能の強化・抗酸化作用・胆汁分泌促進などの効果があると言われています