クイックスイート<サツマイモの品種
●クイックスイートとは
◆農研機構が開発した電子レンジで美味しく食べられる品種
クイックスイートは1993(平成5)年に農林水産省九州農業試験場(現独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構、鹿児島県指宿市)において、「ベニアズマ」に「九州30号」を交配し、その後、農林水産省農業研究センター(現独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構、茨城県つくば市)において、その実生の中から選抜、育成し、2002(平成14)年に農水省命名登録、2005(平成17)年に種苗法に基づく品種登録された新しい品種です。
このサツマイモは、通常より20℃程度低い50度前後ででんぷんが糊化するため、麦芽糖が生成される時間が長くなり、電子レンジの加熱でも石焼き芋のような甘さが楽しめるというのが大きな特徴となっています。
◆クイックスイートの特徴
外見はベニアズマなどとほとんど変わりません。
皮色は赤を貴重に少し紫が入った感じで、肉色は黄白色で、切ると栗のような生地をしており、外輪に白い乳液が染み出してきます。
最大の特徴はなんと言っても電子レンジで加熱するだけで一般的なサツマイモより甘く焼き上げられると言うことでしょう。実際に、電子レンジで加熱したものと、160度のオーブンで焼き上げたものを食べてみました。
左が160度オーブンで1時間以上焼いたもの。右が600Wの電子レンジで6分加熱したものです。食べ比べると一目瞭然で、オーブンで焼いた方はしっとりとしていて甘味が強く感じられました。電子レンジを使った方は、一般的なサツマイモを電子レンジで加熱したものと比べると甘く感じますが、ほんのり甘いという感じした。食感は嫉妬利ではなく、ホックリとした感じになっていました。ただ、あくまでも今回試食したものに関しての感想であって、より良い状態のものであれば電子レンジでももっと甘くなるのかもしれません。
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