ヒタチレッド/ヘルシーレッド<さつまいもの品種
●ヒタチレッドとは
◆かんしょ農林44号
ヒタチレッドは1982(昭和57)年に茨城県にある農業研究センター(現農業技術研究機構作物研究所)において「キャロメックス」に「高系14号」の他3品種の混合花粉を交配し育成された、芋にカロテンを含むオレンジ色の肉質が特徴の固定品種で、1991(平成3)年にその特性が安定していることを確認して育成を完了、登録出願、1996(平成8)年に品種登録されています。出願時の名称は「かんしょ関東101号」となっています。
また、合わせて「かんしょ農林44号」として農林認定もされています。
名称は当初「ヘルシーレッド」となっていたようですが、その後改名され「ヒタチレッド」となっています。カロテンを含むオレンジ色のサツマイモで、主に栄養面に優れヘルシーな干し芋などへの加工用品種とされています。
◆ヒタチレッドの特徴
芋の形は紡錘形で表面に条溝や皮脈はありません。表皮は赤紫色で、中の肉色は右の写真のように淡い橙色をしています。
この橙色はニンジンやかぼちゃのようにカロテンを含むことによるものです。
肉質は繊維感が少なく粘質です。
◆ヒタチレッドを焼いてみた
今回入手した物を180-度のオーブンで1時間ほどかけてじっくり焼き上げてみました。
割った感じは写真の通りで、中がオレンジ色に仕上がっています。食べた感じは繊維が口に残らず、滑らかな食感で、甘味も十分にあり焼き芋としても美味しいと感じられました。カロテン特有の匂いもあまり感じられず、香ばしいサツマイモの風味でした。
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