カイアポ芋/シモン芋:サツマイモの品種
■カイアポ芋/シモン芋とは
●ブラジル原産の白甘藷(シロカンショ)
カイアポ芋とは、南米アマゾン川上流に位置するブラジルのミナス・ゼライス州カイアポ山地が原産地とされる芋で、その発見者の息子の名前をとってシモン芋とも呼ばれています。また、その白い外観や果肉の白さから白甘藷(シロカンショ)とも呼ばれています。
カイアポ芋はビタミンやミネラルなどを非常に多く含んでいる事で知られていますが、それもそのはず、栽培するとその畑が含んでいる栄養成分をほとんど吸収してしまうため、輪作はおろか一度栽培した畑には数年以上にわたって、別の作物の栽培もできなくなってしまうと言われています。
芋の部分だけでなく、葉や茎は食用になるほか、シモン茶の原料としても使われています。
●カイアポ芋/シモン芋の特徴
最も大きな外観の特徴は表皮、果肉共に白い事です。大きさや形は一般的なサツマイモと変わりません。
また、一般的なサツマイモに比べ、ビタミン類やミネラルの含有量が異常に多く含まれ、健康食品として注目されています。また、カイアポ芋にはCAFと呼ばれる酸可溶性糖タンパクが含まれ、これには血糖値を下げ、インシュリンの分泌を促す働きがあるとされ、糖尿病の血糖値を下げる効果や血液中の中性脂肪を減少させる効果があります。
●カイアポ芋/シモン芋の収穫期と食べ頃の旬
カイアポ芋の収穫時期は植え付け時期や地域にも寄りますが、おおむね10月上旬から11月中旬辺りとなります。芋なので貯蔵性も高く、定温管理すれば年明けまで保存することが出来ます。食べ頃の旬の時期は11月から2月頃となります。
■カイアポ芋/シモン芋の調理のポイント
●カイアポ芋/シモン芋は甘くない
カイアポ芋は甘みが少なく、普通の焼き芋にしてもそれほど美味しい芋ではありません。芋自体に味があまり無いので、ソースなど味を付けるような料理に向いています。
●主な食べ方
フレンチポテトのようなフライや細切りにして炒め物に加えたり、油で揚げて大学芋に仕上げたりするといいでしょう。
FacebookとTwitter