高麗人参/朝鮮人参/オタネニンジン:特徴や主な産地と旬の時期

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●高麗人参(朝鮮人参)とは

◆ウコギ科トチバニンジン属 (英)Ginseng

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高麗人参(朝鮮人参)はウコギ科トチバニンジン属の多年草の根の部分で、和名では「オタネニンジン」ともよばれています。

原産地は中国から朝鮮半島にかけてされ、古くから漢方薬として用いられてきました。日本でも高価な漢方薬として古くから輸入されてきましたが、江戸時代八代将軍徳川吉宗が朝鮮半島から種苗を導入し対馬で栽培を試み、実った種を各地に分けたとされ、その事から「御種人参」と呼ばれるようになったそうです。それ以来、国内でも栽培が続いています。

もともと輸入元となっていた所から「朝鮮人参(チョウセンニンジン)」とも呼ばれていましたが、戦後韓国となり、政府が配慮して「高麗人蔘(コウライニンジン)」と呼ぶようにした経緯があるようです。

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もともと「人参」といえばこの高麗人参の事を意味しており、現在も中国や韓国ではそのように呼ばれています。現在国内で一般的に「人参」と呼ばれているものは、日本に入ってきた当時、高麗人参とは違うセリ科の根ではあるが、その姿が似ていたことから「セリニンジン」と呼ばれるようになり、それがいつの間にか「人参」と定着し、「高麗人参」と区別されるようになったようです。

◆高麗人参の特徴

表面は白く、太い根幹から細いひげ根が沢山出ています。根幹部分は写真の物は1本しかありませんが、物によって2~3又に分かれていたりし、この姿が人の形のように見える事から「人参」と呼ばれるようになったと言われています。

根幹の中も白く、肉質は緻密で固く、牛蒡と人参を足して割ったような感じです。生のまま食べる事は出来そうにないです。

香りも特に感じられませんでした。

●高麗人参の主な産地と旬

◆主な産地

高麗人参の栽培には最低で4年かかり、良い物だと6年かけて育てられています。栽培適地となる場所がかなり限られ、更に栽培期間が長い事などから産地は限られたところとなっています。

現在の主な産地は長野県佐久地方をはじめ、福島県会津地方、島根県松江市大根島などとなっています。

◆高麗人参の収穫時期と旬

収穫は年に一回秋に行われています。生の高麗人参が出回るのは11月~12月にかけてです。

旬のカレンダー
品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
高麗人参                        

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