かき菜:特徴や産地と旬

かき菜

●かき菜とは

◆アブラナ科アブラナ属

 栃木県佐野市をはじめとする両毛地域で古くから作られてきた伝統野菜で、アブラナ科のなばなの在来種とされています。伸びてくる若い花芽の部分を掻き取って収穫することからそう呼ばれるようになったようです。いくつかの種苗会社からも種が販売されています。

 また、この地域以外でも北関東ではなばな類の事をかき菜と呼ぶことが多いようです。「宮内菜」や「芯切菜」もかき菜と呼ばれています。

◆かき菜の特徴

かき菜

 一般的ななばなと同じく、通常は先に花の蕾が付いた状態で収穫されます。なばな類特有の香りと苦みを持ち、さっと茹でる事で歯触りも感じさせてくれます。

◆かき菜の収穫時期と旬

 かつては3月から4月にかけての春だけの味覚でしたが、今では他の野菜と同じように様々な形で栽培がおこなわれ、秋10月頃から4月頃まで出荷されているようです。とは言っても、やはり食べごろの旬は3月から4月です。

旬のカレンダー
品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
かき菜                        

●かき菜の美味しい食べ方と主な料理

◆調理のポイント

かき菜のお浸し

 基本的には一般的ななばなと同じ料理に使います。傷みが早い野菜なので、買って来たらすぐに下茹でして冷蔵しておきましょう。茹で方などはなばなのページを参考にしてください。

◆お浸しや和え物

 さっと茹でて冷やしたものをお浸しやポン酢で食べても美味しい他、胡麻和えや酢味噌和え、ナムルなど色々な和え物にできます。

◆碗ものや煮物

かき菜の味噌汁

 みそ汁の具をはじめ、碗物の彩にも季節感があっていいですね。

◆炒め物・焼き物

 下茹でしたものをバターやニンニクを利かせたオリーブオイルでさっと炒めても美味しいです。メイン料理の付け合せにも良いですね。またパスタの具にも良いです。

◆揚げ物

 天ぷらも美味しい。

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