きゅうりメロン/マイクロきゅうり/ガーキンメロトリア:特徴や産地と旬
●きゅうりメロン/マイクロきゅうりの概要と特徴
◆きゅうりメロン/マイクロきゅうりとは
分類: ウリ目 < ウリ科 < Melothria(メロトリア)属
学名:Melothria scabra Naudin
英名:Cucamelon、mouse melon、Mexican sour gherkin
和名:きゅうりメロン(?)
別名:マイクロきゅうり、メキシカンサワーガーキン、ガーキンメロトリア、クカメロン
「マイクロきゅうり」、あるいは「きゅうりメロン」「ガーキンメロトリア」と呼ばれている小さな実は、ウリ科ではありますがキュウリやメロンがキュウリ属であるのに対し、メロトリア属という別のグループに分類される植物に分類されています。メロトリア属というのは和名ではスズメウリ属といい、近縁種の「スズメウリ」は国内にも自生しています。
ここで紹介しているマイクロきゅうりはメキシコから中央アメリカにかけてが原産とされ、そこで古くから栽培されてきたようです。英語では”Cucamelon”(クカメロン)、”mouse melon”(マウスメロン)、”Mexican sour gherkin”(メキシカンサワーガーキン)など様々な名称があり、日本で知られるようになったのもまだ浅いこともあり、和名は定まっておらず、色々な名前が付けられています。
英名、和名とも大きく分けると小さな”メロン”としてみた名称か、小さな”キュウリ”としてつけられています。実際の見た目はコロンと小さな卵のような果実です。
◆きゅうりメロン/マイクロきゅうりの特徴
きゅうりメロンの果実は長さ2cmほどの長楕円形で小さな鳥の卵のような形をしています。果実表面は薄い黄緑色の地にスイカに似た濃緑色の縦縞が入っています。
果実の中は瓜らしく透明感のあるゼリー状の中に種が沢山入っています。皮は硬くしっかりとしていて、表皮と種やゼリー状の部分を取り除いた果肉的な部分はあまりありません。
食べると皮が硬いので、噛んだ時にパリッとはじけるようにつぶれ、ウリの香りに強い酸味とわずかな甘味が広がります。はっきり言って、これはキュウリでもメロンでもなく、新しい食感と食味の食材です。。
●きゅうりメロンの美味しい食べ方と料理
◆調理のポイント
きゅうりメロンは生のまま食べることができますが、食感的には皮がやや硬く感じます。その分、噛んだ時に中の酸味のある果肉がはじけるように口に広がるのが面白いところです。
◆定番のピクルス
きゅうりメロンは「ガーキンメロトリア」とも呼ばれますが、この”ガーキン”とはピクルス用の小さなキュウリを意味しています。
漬け方は一般的なピクルスと同じですが、丸のまま直接漬けると味が染みるのに時間がかかるので、塩を加えて沸騰させた湯でさっと湯通しして、しっかりと水気をふき取って漬け込むと良いでしょう。
◆日本の色々な漬物にも
浅漬けをはじめ醤油漬けなど色々な漬物に使えます。
◆生のままサラダに
彩の良い色々な夏野菜と共にサラダにしても良いでしょう。丸のままもいいですが、縦に半分に切って加えてると食べやすいです。
◆マイクロきゅうりを使った料理をレシピサイトで探す
主な料理レシピサイトのマイクロきゅうりを使ったレシピのページにリンクしています。参考にされると良いでしょう。
クックパッド | 楽天レシピ |
●きゅうりメロン/マイクロきゅうりの栽培と旬
◆きゅうりメロンの種と栽培
きゅうりメロンの種はネットで購入することができます。
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種まき:春に桜が咲くころを目安にポットに種をまきます。発芽適温は20~25℃なので、気温が低い場合は室内の日当たりの良い所において発芽を促します。
定植:本葉が3~4枚位になった時に定植します。地植えが理想ですがプランターでも問題ないです。
生育ははじめのうちは時間がかかりますが、伸び始めると安定し、3m位の高さまで伸びるので、ネットを立てるなどしてください。蔓が伸び始めたら摘芯し、脇芽を増やすと沢山収穫できます。ゴーヤなどと同じように緑のカーテンにするのも良いでしょう。
◆きゅうりメロン/マイクロきゅうりの収穫時期と旬
収穫時期は7月頃から始まり9月頃まで続きます。なりだすと鈴生りに実が付くようなので、追肥を忘れずに行いましょう。
きゅうりメロンの収穫最盛期は8月中です。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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きゅうりメロン |