テーブルビート/ビーツ:選び方と保存方法や食べ方
●ビートの選び方と保存方法
◆葉付きの物は葉が活き活きとしているもの
ビートは葉が付いたままのものと葉が切り取られ、根の部分だけで売られているものがあります。葉付きの場合は葉がみずみずしく元気なものを選びましょう。収穫後葉が付いたまま時間が経ったものは葉から水分が抜けていくので根の状態も悪くなります。
◆大きすぎず小さすぎないものを
ビートは軽く手のひらに載るくらいの大きさのものを選びます。大きすぎるものはスカスカした物が多くなるので、手で持ってみてしっかりと重みが感じられ、中が詰まっていることを確かめるようにしてください。
また、しっかりと硬さを感じるものを選びます。
◆保存は冷蔵庫に
ビートは、葉付きの物は葉の付け根の部分から切り落とし、根の部分と分けてポリ袋などに入れて冷蔵庫に入れておきます。根の部分は1週間ほどは持ちますが、葉の部分は2日以内に調理するようにしてください。
◆冷凍保存は茹でてから
ビートを冷凍保存する時は、丸のまま水から茹でて冷ました後、皮を剥き、使う大きさにきった状態でラップを敷いたバットなどに広げて冷凍します。凍ったら密封袋などに移し変えて冷凍保存しておきます。
●美味しいビートの食べ方と主な料理
◆調理のポイント
ビートは皮をむけば生のままでも食べることが出来ます。薄くスライスして綺麗な縞模様を活かし、サラダなのに散らすと綺麗です。葉柄が付いているものは株の部分と葉柄を切り離して保存します。一般的に大きくなった葉柄はクセが強いので食べないことが多いですが、お好みで一度味を確かめてから決めるといいでしょう。
また、茹でる時は皮ごと丸のまま茹でるようにします。そうすることで色の流失を少なく抑えます。
ビート自体甘みがあるので、調理の際、味を見ながら調味料の加減をしましょう。
◆特有の土臭さがある
テーブルビートには特有の土臭さがありますが、これはゲオスミンという物質によるものだそうです。この物質は酸によって分解され無臭となるので、この匂いが気になる方は酢やレモン汁など酸性の調味料を使うことで和らげることができます。
◆下処理 ゆで方
ビートは皮ごと丸のまま茹でます。大き目の鍋に水を張り、酢を少し加え、そこにビートを加えて火にかけます。茹で時間は大きさなどによって差がありますが、沸騰してから20分~40分程度を目安に、竹串を刺した時にスッと刺さるか刺さりにくいかな・・・くらいになるまで茹でます。茹で汁に漬けたまま冷まし、余熱でも火が入っていくので、完全に抵抗なく刺さるまで茹でてしまうとオーバーしてしまいます。
ぬるくなるまで冷めたら皮を剥きます。皮は手でもするっと剥けますが、キッチンペーパーなどを使うと早いです。
◆赤いシチュー ボルシチ
ビートといえばやはりボルシチははずせません。難しく考えず、ポトフにビートを加えるだけと思えば良いです。普通にブイヨンベースに肉やジャガイモ、タマネギなど色々な野菜と共にビートを加えて煮込むだけでも真っ赤な汁になり味も美味しいです。
本場ではサワークリームを添えて食べます。
◆加熱したものに味付けして食べる
茹でて皮をむいたビートに塩胡椒やオリーブオイルをかけるだけで美味しく食べられます。サラダに添えたり、メイン料理の付け合わせにも良いでしょう。また、丸ごとホイルで包んでオーブンで焼き上げたり、蒸しても美味しいです。バーニャカウダもお勧めです。
写真は茹でたものを細切りにしてサラダに加えたものと、トマトやパプリカなどの赤い野菜ばかりを、木苺(ボイセンベリー)とともにサラダに仕立てた”赤いサダラ”。ボイセンベリーとビネガーの酸味によってビート特有の土臭さもほとんど感じなくなり、慣れない人でも美味しく食べられると思います。
◆スープも綺麗
ビートはとても濃い赤い色が出てくるので、スープにするととても綺麗です。葉の部分を刻んだり、根の部分を小さくサイコロに切ってスープの具にするだけで赤いスープになり、ポタージュにするととても濃い色のスープになります。また、牛乳や生クリームを多めに加えるとピンク色のポタージュに仕上がります。
◆炒め物
もちろん炒め物にも使えます。葉の部分も炒めものなら美味しく食べられます。ただ、根の部分は他の素材に赤い色が付くので合わせる際に注意が必要です。
◆ビートを使った料理をレシピサイトで探す
主な料理レシピサイトのビートを使ったレシピのページにリンクしています。参考にされると良いでしょう。
クックパッド | レシピブログ | 楽天レシピ |