ユズ(柚子/ゆず):旬の時期と主な産地や種類と特徴
■ユズ(柚子/ゆず)とは
●原産地は中国の揚子江上流です。
(英)Yuzu (仏)le Yuzu
ユズはミカン科ミカン属の果実で、海外でも「ユズ」と呼ばれています。原産地は中国の揚子江上流とされていますが、ご存知のように日本でも古くから各地で栽培され、寒さに強い事もあり、東北地方まで栽培が可能な数少ない柑橘類となっています。
ユズの木には長く鋭いトゲがあり、風などで枝が揺れることにより果実に傷がつきやすく、収穫時にも手を傷つけないよう注意が必要です。
食用という意味ではありませんが、古くから毎年12月の冬至の日に柚子湯に入るとその冬の間風邪を引かずに過ごせると言われています。
ユズには大きく三つの種類があります。
●本ユズ
木頭系とも呼ばれるもので徳島県那珂郡木頭村で選抜された系統です。
●山根系
徳島県阿南市の山根氏によって選抜されたもので、早期結実品種でやや扁平な形をしています。
●多田錦
種なしユズとして料理に使いやすい上、棘が少ないという事もあり人気がありますが、果実は小ぶりです。
●鬼北の香里
1989年に愛媛県鬼北町の影浦重美さん見つけ 2010年6月に登録申請された棘がほとんどない品種。2013年3月に登録されました。現在愛媛で普及促進が行われ、2015年より苗木が販売される予定。
●鬼柚子(獅子柚子)
画像は珍しい鬼ゆず。手前がカボスなので、その大きさがわかると思いますが、非常に大きく、外見も独特です。柚子と呼ばれてはいますが、実は文旦の一種です。詳しくはこちら →
●日本料理には欠かせない香気
ユズはその独特の爽やかな香りと果皮の色合いで、それそのものがメインになる事は無く様々な料理の引き立て役として日本料理には欠かせない重要な食材として人々の五感に触れてきました。今でこそ全国から収穫時期をずらして長く店頭に並んでいますが、本来は明確な季節感を感じさせる味と香りだったのです。
■ユズ(柚子/ゆず)の主な産地
●主な産地
ユズの主な産地は高知県や徳島県、愛媛県などがあります。
●全国の生産量
政府がまとめた平成25年産の収穫量を見ると、全国で22,934トン生産されていますが、そのうち半分近くが高知県で収穫されています。
■ユズ(柚子/ゆず)の収穫期と出回る旬
●青ユズ(青玉)と黄ユズの収穫時期
ユズは初夏に花を咲かせ、夏に青玉と呼ばれる未熟な青い実が収穫されます。その後12月を前に11月中、下旬あたりから黄色い熟した物が鍋の季節に合わせて収穫され出回ります。また、ユズは貯蔵性もあり、年末までに収穫されたものが貯蔵され春頃まで店頭に並びます。
最も旬と言えるのは青ユズが8月、黄ユズは11月から1月となります。
●ハウス物
ユズはハウスでも栽培され、丁度裏の時期、春頃から青ユズの出荷が始まります。
旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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露地物 | ||||||||||||
ハウス物 |