紅マスカット/紅アレキ/赤いマスカット・オブ・アレキサンドリア:来歴や特徴と産地や旬

紅マスカット/紅アレキ/赤いマスカット・オブ・アレキサンドリア

●紅マスカット/紅アレキとは

◆マスカット・オブ・アレキサンドリアの枝変わり紫紅色種

紅マスカット/紅アレキ/赤いマスカット・オブ・アレキサンドリア

 「紅マスカット」または「紅アレキ」と呼ばれているぶどうの正式な品種名は「ローデ・ハネポート (Roode Hanepoot)」とされています。この名称は「マスカット・オブ・アレキサンドリア(Muscat of Alexandria)」のシノニム(同意語)なのである意味同じ品種ということになります。というのも、この「紅マスカット(紅アレキ)」はマスカット・オブ・アレキサンドリア(以下マスカットと記す)が、突然変異による枝変わりでできた品種だからです。

 国内ではかなり古くから栽培されてきたようですが、その割に認知度は低く知らない方も多いのではないでしょうか。市場には「紅アレキ」または「紅マスカット」という名称で出荷されています。

 「甲斐路」にこの品種とを交配して「ルーベルマスカット」と「マスカット・ビオレ」が生まれています。

◆紅マスカット/紅アレキの特徴

紅マスカット/紅アレキ/赤いマスカット・オブ・アレキサンドリア

 「紅マスカット(紅アレキ)」はマスカットの特徴を果皮の色以外はほぼ受け継ぎ、特有のマスカット香や味、食感などはほぼ同じと思っていいでしょう。違うのは普通のマスカットが黄緑色なのに対し、これは紫紅色種ということです。

 また、糖度も20度前後まで上がり甘く芳醇なぶどうです。

◆実際に食べてみた食味

紅マスカット/紅アレキ/赤いマスカット・オブ・アレキサンドリア

 マスカットと同じく皮が比較的薄く、皮ごと食べてもそれほど気にならない感じです。

 食感や香りは目をつぶって食べるとマスカットと区別できないほど同じように芳醇な香りが感じられ、酸味が少なくとても甘く感じられました。

 紅マスカット(紅アレキ)はマスカットと同様、種があるので、皮ごと食べられるとはいえ種子までかみ砕いてしまわないよう注意が必要です。

●紅マスカット/紅アレキの主な産地と旬

◆主な産地

 主な産地は岡山県や山梨県で、岡山県からは「紅マスカット」という名称で出荷されています。

 マスカットと同じく基本的にはガラス温室での栽培しかできないようで、生産量はわずかです。 

◆紅マスカット/紅アレキの収穫時期と旬

 収穫時期は産地や農園によって若干幅があるようですが、概ね9月下旬から11月中旬頃までで、出盛りの旬は10月上旬から11月初旬にかけてとなります。

旬のカレンダー

品種 8月 9月 10月 11月
紅マスカット/紅アレキ                        

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