ハワイ/沖縄のパイナップル:来歴や特徴と産地や旬
●ハワイ種(N67-10)とは
◆米国ハワイから導入した中から分系・選抜された品種
ハワイ種と呼ばれているこのパイナップルは米国ハワイから沖縄に導入され栽培されるようになった在来種の中から1967年頃に沖縄県農業試験場名護支場において分系・選抜されたもので、正式には「スムースカイエン」という品種から選抜された「N67-10」と命名された品種です。
1983年に登録出願、1985年に品種登録されています。その後石垣島をはじめ沖縄の各地で栽培が広がり、特に石垣島では在来種的な扱いにまでなっているようです。
元となったスムースカイエンという品種は世界でも最も広く栽培されている一般的なパイナップルの品種です。
◆ハワイ(N67-10)の特徴
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『-----果実の長さは長く、果径、果形指数ともに大であり、やや円錐形であるが、除冠することによって円筒形となる。
小果の数は多く、小果の大きさは中、小果の突出度は平で、いぼ及びいぼ芽の発生は少なく、果皮の色は黄橙色である。
果皮の厚さ、果肉の厚さ、果芯太さはともに中、果肉の色は黄色、果汁の多少は中、甘味・酸味・香気は中、果肉のしまりは中である。-----』 以上、抜粋。