マンゴスチン:概要と特徴や産地や旬
●マンゴスチンの分類と特徴
◆マンゴスチンとは
分類:キントラノオ目 > フクギ科 > フクギ属
学名:Garcinia mangostana L.
英名:mangosteen 仏名:mangoustan
和名:マンゴスチン/茫栗
マンゴスチンはフクギ科フクギ属の南国フルーツで、マレー原産とされ、タイなど、主に東南アジアで産します。その上品な食味から「果物の女王」とも言われています。ちなみに、「果物の王様」と呼ばれているのはドリアンです。
大英帝国が7つの海を支配した大航海時代、ビクトリア女王が「自分の領土にあるマンゴスチンをいつも味わえないのは遺憾である」と非常に残念がったという逸話がある。
冷凍品は通年手に入りますが、これまで、植物防疫法の関係で、主な生産国のタイからフレッシュでは輸入できませんでした。2003年にそれが解禁になり、生で美味しいマンゴスティンが食べられるようになりました。他にもフレッシュ物はコロンビア産などもありますが、数は非常に少ないです。
●南の国での楽しみの一つ
マンゴスチンをはじめ、ライチやランブータンなどは国内ではなかなか新鮮な生の物は手に入りづらく、また効果だったりしますね。タイなど南の国に旅行に行くと市場などで採れたての生のマンゴスチンやライチが山積みされ、とっても安く売られているので、たっぷり買い込みホテルなどに持ち込んで楽しむのが私の楽しみの一つです。
◆マンゴスチンの特徴
マンゴスチンの果実は直径5~7cmほどの球形で、ゴルフボールを一回り大きくしたくらいです。果皮は木質で厚みがありますが、それほど固くは無く、手で剥くことが出来ます。
果肉は、ミカンの房のような形で4~8つに分かれており、ライチのような半透明の乳白色で、何ともいえない甘みと酸味を持ち、その食感は柔らかく口の中で溶けていき、「果物の女王」と言われています。ちなみに、「果物の王様」と呼ばれているのはドリアンです。
◆実際に食べてみたマンゴスチンの食味
マンゴスチンの味は甘味がしっかりとありつつ、ほんのり酸味もあってくどさがなく、後口がすっきりとした味わいです。
食感は柔らかいですが、各房の真ん中に種が入っているので勢い良く感じると種が割れてしまうので注意しましょう。
●マンゴスチンの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
マンゴスチンは熱帯地方に適した植物で、日本では沖縄でさえまだ栽培に成功していません。なので、流通している物はすべて輸入されたものとなります。
輸入物のほとんどはタイ産の物です。近頃は時期になるとスーパーなどでもフレッシュの物を見かけるようになりましたね。
◆マンゴスチンの収穫時期と旬
タイから美味しい生のマンゴスチンが入ってくるのは5月頃から7月頃までの間になります。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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マンゴスチン(タイ) |
< 出 典 >
※ 「野菜まるごと事典」成美堂出版 p.215
※ 「図解 果物の大図鑑」株式会社マイナビ出版 p.247
※ 「タイ産マンゴスチンの輸入」 植物防疫病害虫情報 第71号(2003年11月15日)