ドリアン:特徴や産地と旬の時期
■ドリアンとは?特徴や食味
●アオイ科ドリアン属(英)Durian
ドリアンは東南アジアのマレー半島からボルネオ島にかけての熱帯地域とされるアオイ科ドリアン属の木になる果実です。
名前のドリアン「Durian」はマレー語の「duri」(ドリ)が由来で、棘(とげ)を持つという意味があるそうです。その外見から名づけられたという事なのでしょう。
またドリアンは「果物の王様」とも言われています。これは濃厚な甘さと、豊富な栄養を備えているこの果実を、国王が精力増強の為に好んで食べた事から、「王様の果物」と呼ばれ、それがいつしか「果物の王様」と呼ばれるようになったのだとか。
しかし、その一方で、この刺々しい外見と、悪臭とも言える強烈な香り、更に、一度食べたら病み付きになる事などから、王様とは真逆のような「果物の魔王(サタン)」とも呼ばれています。
ちなみに、「果物の女王」と言えば・・・同じ地域で作られているマンゴスチンですね。
●棘だらけ
大きさは人の頭ほどで、1㎏位の物から大きい物だと5㎏を超えるものもあるそうです。
表面は固い鎧のような棘で覆われ、手に持つのも痛いくらいです。
よく見ると、軸から果頂部を中心に、5つの膨らみがあり、その膨らみそれぞれの中に果肉が詰まっています。
表皮の色は若いうちは緑が強めの灰緑色で、熟すにつれ赤茶色が強くなってきます。この果実は追熟するタイプで、輸入されて間もないうちはまだ未熟な状態なので、追熟させてから食べます。
●強烈な香り
ドリアンはその見た目の特異性もさることながら、熟した果肉が発する香りは他に類を見ない強烈なものです。
よく例えられるのは、「腐った玉ねぎ」「都市ガスのような」「ウンコのような・・」などなど、悪臭以外何物でもないと言わんばかり。その為、現地ですら機内持ち込みは禁じられ、高級ホテルでも持ち込みは禁じられているところが多いそうです。
この香りの成分は非常に沢山の成分がもつ様々な香りが複雑に混ざり合って感じられるもので、中でもドリアン臭と呼ばれる特有の香りを放つ主な成分は1,1-エタンジチオールCH3CH(SH)2という成分と、硫黄化合物1-プロパンチオールC3H7SHだそうです。
●ねっとり濃厚な甘さ
ドリアンのもう一つの特徴は、このねっとりとした濃厚な甘さです。匂いに負けて口にすることが出来ない人もい多いのですが、一たびこれを我慢して食べた人はもうこの匂いが気にならなくなるとさえ言われています。これまた他の果物とは違った何とも言えない味で、一度食べると病み付きになり、”借金してでもまた食べたくなる”と言われたりします。
■ドリアンの主な産地と旬
●主な産地と生産量
日本に輸入されているドリアンのほとんどがタイから輸入されたものです。その他僅かにフィリピンからも入ってきています。
●ドリアンの収穫時期と旬
日本には通年入ってきてはいるようですが、中でも沢山安く出回るのは5月頃から夏にかけてとなります。
旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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ドリアン |