皇寿 こうじゅ<すももの品種

皇寿(こうじゅ) すもも スモモ

●皇寿(こうじゅ)とは

◆貴陽の変異株

 皇寿(こうじゅ)は山梨県南アルプス市のスモモ農家、小松寿裕氏が自園の「貴陽(きよう)」の中から発見した変異株とされる大玉の晩生種で、2010(平成22)年に登録出願、2012(平成24)年に品種登録されています。

 貴陽に比べ1か月ほども収穫が遅く、また大きいものだと300g近くにもなるようです。

皇寿(こうじゅ) すもも スモモ

◆皇寿(こうじゅ)の特徴

 品種登録データベースには以下の通り記載されています。

『- - - - - 果実の大きさは極大、果実の形は円形、果頂部の形は平、梗あの深さは浅、果皮の地色は黄、果皮を覆う色は紫、果肉の色は黄、果肉の硬さは軟、果汁の多少は多、果実の酸味はやや少、果実の甘味は中、核の粘離は離性、核の大きさは中、核の横面の形は楕円形、開花始期は早、成熟期は晩である。- - - - - - -』以上抜粋。

◆実際に食べてみた食味

皇寿(こうじゅ) すもも スモモ

 今回入手したものは山梨県産のもので、表皮は濃く色付き、ひび割れのような模様が沢山はいていました。特に梗あの周辺には円周状にびっしりと入っています。

 食べてみると、果肉は柔らかめで、口元から果汁が滴り落ちるほどジューシーで、甘味が強く感じられました。果肉自体には酸味が少なく、皮が持つ酸味と共に食べた方が味にしまりが出ておいしく感じられました。

●主な産地と旬

◆主な産地と生産量

 皇寿は2014年12月に南アルプス市とJAこま野、そして発見者の小松氏の間で、10年の育苗専用利用権を締結し、産地化に向け取り組みがすすめられています。これにより、2019年まで苗の利用は南アルプス市内の農業者に限定されています。

◆皇寿(こうじゅ)の収穫時期と旬

 皇寿は晩生種で、貴陽よりも一月ほど遅く、収穫は8月の中旬から9月初旬にかけて行われます。

旬のカレンダー 7月 8月 9月 10月
皇寿(こうじゅ)                        

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