我が道:来歴や特徴と産地や旬

ぶどう我が道

●我が道とは

 山梨県の志村葡萄研究所が育成した皮ごと食べられる皮が赤いブドウ品種で、生産者と収穫量がが少なく希少な品種となっています。

◆我が道の来歴

 「和が道」というブドウは志村富男氏が代表を務める志村葡萄研究所が山梨県東八代郡(現笛吹市)御坂町において「シャインマスカット」に、志村富男氏が育成した「ウインク(「ルーベルマスカット」に「甲斐路」)」を交配し、得られた実生から選抜育成したぶどうで、『現代農業』の2018年2月号に「皮ごとブドウ 育種者いち押しの新品種」として志村富男氏の記事が出ています。

◆我が道の特徴

ぶどう我が道

 「我が道」の果房は円筒形に近い円錐径に仕立てられ、果粒は倒卵形から長楕円形で、果皮色は紫赤で色濃く着色しやすいようです。

 通常、ジベレリン等の処理が行われ、種無しとなっています。

 果肉は淡い緑黄色で肉質は崩壊性で糖度が高くなる傾向があり、薄い皮と共に、皮ごと食べられるブドウとなっています。

 育成した志村葡萄研究所のホームページでは『早生系赤品種としては最高級品種である。』と紹介されています。

ぶどう我が道の果粒断面

◆実際に食べてみた我が道の食味

 撮影試食した「我が道」は9月26日に購入した山梨県産のもので、1房488gで1600円ほどでした。

ぶどう我が道の果粒 ぶどう我が道の糖度

 全体に濃く色付いていて表面に艶がありきれいでした。果粒は一粒平均10gほどとそう大きなブドウではありませんが、果梗としっかりと付いていて脱粒もしにくく房全体がしっかりとしていました。

 本種の本来の収穫時期を考えるとかなり遅くに収穫されたもののようです。

 食べてみると皮ごとパリッと歯切れよくかじることができ、強い甘みが口に広がり、また程よく酸味もあって味が濃くとても美味しいです。

 ブドウらしい香りもありますが、マスカット香という感じではない気がしました。

●我が道の主な産地と旬

ぶどう我が道の果粒断面

◆主な産地と生産量

 「我が道」は育成地である山梨県が主な産地で、生産者は少なく希少な品種の一つです。

 農林水産省がまとめた平成30年産特産果樹生産動態等調査には記載がありませんでした。

◆我が道の収穫時期と旬

 「我が道」の熟期は育成地の山梨県笛吹市で8月上旬~中旬となっており、長野県塩尻市の生産者の紹介では7月下旬〜8月中旬となっています。

 今回撮影したものは9月26日に売っていたものなので、本種の収穫末期の物と思われます。

旬のカレンダー

品種 7月 8月 9月 10月
我が道                        

< 出 典 >

 ※ 「我が道」 志村葡萄研究所ホームページ

 ※ 「マスカット香がある着色のよい大粒赤ブドウ 我が道」『現代農業』2018年2月号 p.295-296

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