●金蜜マンゴーの来歴や特徴
◆「金蜜」マンゴーの来歴
「金蜜」というマンゴーは台湾が原産の品種です。台湾で作られているほか、国内でも沖縄で栽培され、2013年ごろから市場に出始め、その後一気に出荷量が増え広く知られるようになってきました。
来歴は第二次大戦の終わりに、日本軍によって徴兵されフィリピンに出征した台湾の軍人が、終戦とともに現地から持ち帰ったマンゴーの種を植えたところ発芽し実生となった。その実生を原木とし、株分けしたものが現在作られている「金蜜」であるとする説と、その原木と台湾の在来種を交配させて出来たとする説がある。
「金蜜」マンゴーの原木を現在も守っている彰化縣埔心郷の農民、張金泉さんは、種を持ち帰った軍人の息子さんである。
「金蜜」は台湾でも希少で美味しいことから贈答向けの高級品として扱われているそうです。沖縄でも一般的なマンゴー(アーウィン種)よりも生産量はずっと少なく、名称違わぬ濃厚な甘さから高値で取引され、本州では百貨店などでしかお目にかかれないマンゴーです。
◆「金蜜」マンゴーの特徴
金蜜マンゴーの大きさは400~500gとアーウィン種より少し小ぶりですが形はよく似ており、あまり扁平せずふっくらと丸みのある形をしています。撮影したものは沖縄県産で1玉500~520gほどありました。
果皮色は全体に黄色で、完熟しても赤くはなりません。栽培環境などによって表面にサビのような茶褐色の斑点が出るようです。
中の果肉は黄色からオレンジ色で、アーウィン種より若干色が薄い感じですが、肉質は繊維がほとんどなく多汁で、糖度は高く18~24度にもなるそうです。
◆実際に食べてみた金蜜マンゴーの食味
試食した金蜜マンゴーは下記リンク先の楽天ショップで購入した秀品2kgで送料込み18800円ほどでした。
全体に黄色く、やや縦長の形のものと肩が張った感じのものが2個ずつ入っており、縦長の方は表面に茶色い斑点が付いていました。
食味はいずれもとても甘く、糖度を計ると18度以上ありました。ただ、種のまわりはやや繊維感が強く、種をしゃぶると舌にエグミも残りました。
●金蜜マンゴーの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
「金蜜」マンゴーはもともと台湾で作られている品種ですが、国内では沖縄の各地で栽培出荷されています。2013年頃から市場に出回りだし年々増加しているようです。
それでも出荷量はアーウィン種などを含めた全体に占める割合はとても少なく、本州では一般のスーパーなどで見ることはほとんどありません。
◆「金蜜」マンゴーの収穫時期と旬
金蜜マンゴーの収穫時期は台湾では6~7月のようですが、沖縄での
収穫期は7~8月にかけてで、その短い期間が旬となります。
品種 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | ||||||||
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金蜜マンゴー |
< 出 典 >
※ 「金蜜│ジンミーマンゴー」amakuchihanbai.zashiki.com/
※ 「金蜜マンゴー苗木」佛山沖縄熱帯果樹園Yahooショッピング