マンゴー・ケサール種:来歴や特徴と産地や旬

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●ケサール種とは

◆インド産高糖度濃厚マンゴー

 インドはマンゴーの原産地とされ、生産量も世界一を誇る一大産地なのですが、ミバエ等防疫上の問題で以前は輸入されていませんでした。 2006年6月にようやくインドからの輸入が解禁され、このケサール種をはじめ、アルフォンソ種、チョウサ種、バンガンパリ種、マリカ種、ラングラ種の6品種が国内で食べられるようになりました。

 インドマンゴーの中で王様と言われるアルフォンソ種に対し、このケサール種は女王と言われる品種で、味、香りともに濃厚なマンゴーとして知られています。

 ケサールマンゴーはインドのグジャラート州ジュナーガド県で発見されたとされ、1934年頃、ジュナガド・ナワブ・バビ・マハバット・カンジIII(Junagadh Nawab Babi Mahabat Khanji-III)がこのマンゴーの味を気に入ってインドでサフランを意味する”Kesar”と命名したとされています。

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◆ケサール種の特徴

 ケサールマンゴーは250~350gで、フィリピン産のカラバオマンゴーに似た縦長の形をしていますが、カラバオ種よりも少し大きく、そしてふっくらと丸みがあります。

 果皮の色は若いものはまだ少し黄緑色が残っていますが、熟すと全体に黄色くなり、中の果肉はアーウィン種のような濃い橙色です。

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 マンゴーらしい香りが強く、肉質は柔らかく甘味酸味のバランスがとれた濃厚な味わいです。

アルフォンソと並び、人気の高い品種です。ほのかな酸味に、とても甘く、バランスのとれた濃厚な味は、アルフォンソにひけをとりません。繊維質があまり感じられず、歯ざわりが良いのも魅力の一つです。熟すると黄色くなり、独特の芳香を放ちます。アルフォンソの後に出回ります。

◆実際に食べてみたケサール種の食味

 撮影試食したものは6月23日に届いたもので、丁度食べ頃に熟していました。

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 大きさは300gほどで丸みがありますが、切ると、種は以外に薄く、果肉の歩留まりはいい方だと思いました。このケサールマンゴーは切ると強く甘い香りが一気に広がり、切った感じでは少し繊維を感じたのですが、食べてみると全く気にならず、口の中で溶ける感じでした。

 強い甘みと、適度な酸味があり、まったりと甘い訳ではなく濃厚な味わいでとても美味しいです。この味わいはアーウィン種でもなく、フィリピンやタイのマンゴーとも違い、手頃な価格にもかかわらず絶品と言える満足感がありました。

●ケサール種の主な産地と旬

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◆ケサール種はインドからの輸入品種

 ケサール種マンゴーはインドからの輸入品種で、主にグジャラート州で栽培されています。”GIR Kesar”はジューナーガドとAmreli地区の特定の地域で栽培され、2011年に地理的表示(GI)が登録されています。

 インドでの生産量は不明。

◆ケサール種の収穫時期と旬

 ケサール種は通常4月から5月にかけて収穫出荷されるようです。日本へは4月中旬頃から6月にかけて輸入されるようです。

 旬は5月から6月中旬頃となります。

旬のカレンダー

品種 4月 5月 6月 7月
ケサール種                        

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