なつたより(びわ農林6号)<びわの品種
■なつたより「びわ農林 6 号」とは?
●平成21年に品種登録された新しいビワ
「なつたより」は長崎県果樹試験場において,最も食味がよいとされる「長崎早生」と大実の「福原早生」を1990年に交雑して生まれた実生の中から選抜,育成された大型品種で、2009 年2月に品種登録され初出荷されました。また、農林水産省の委託等により育成した農作物品種としてで「びわ農林6号」に認定されています。
●なつたよりの特徴
「なつたより」の果実はやや丸みを帯びた卵型で、平均果重は60g以上で福原早生ほどではありませんが大玉傾向にあります。果皮の色は橙黄色で、皮は手で綺麗に剥けます。
果実が丸みを帯びている分、果肉に厚みがあり、食べ応えが感じられます。また、食べた時の食感が茂木や長崎早生よりも柔らかく果汁が多いのも特徴です。平均的な糖度は12度以上と長崎早生と同じくらいとされています。
実際に買って食べて見たものは、確かに果肉に厚みがあり、果汁が口の中いっぱいに広がります。甘さはすごく甘いという感じではありませんが、後口もさっぱりとしていてとても美味しいと感じられました。ただ、香り自体はあまり感じられませんでした。
■なつたよりの主な産地と旬
●主な産地と生産量
「なつたより」は各地で栽培されています。政府がまとめた2019(令和2)年産の全国の栽培面積で見ると、主な産地は長崎県で82.6ha、香川県2.6ha、次いで鹿児島県2.1ha、熊本県の1haとなっています。
●なつたよりが出回る時期
「なつたより」は収穫時期は「長崎早生」よりやや遅く「茂木」よりもやや早い5月下旬頃から始まります。沢山出回るのは5月下旬から6月上旬までの短い期間です。
Twitter