福原早生／甘香（あまか）＜びわの品種

■福原早生／甘香（あまか）とは？

●長崎県のプレミアムびわ

　甘香（あまか）は長崎県で作られている福原早生と言う品種のびわの商標です。ほとんどがハウス栽培され、非常に大きな果実になります。

　栽培には、その大きさゆえ落果しないよう注意が必要で、傷が付かないよう一つ一つ丁寧に保護しながら栽培されています。また、一本の木から採れる数も少なく、栽培の手間もかかることなどから非常に高価なプレミアム品種となっています。

●福原びわの来歴

　「福原早生」は長崎県が千葉県で育成された「福原」をもとに選抜育成したビワのようですが、「福原」は「長崎クイーン」という名前でも苗木が 販売されており、違いがあるのか同じものなのかは調べた限りではよく分かりませんでした。

　「福原」という品種の来歴は、安房郡富山町旧富山町（現在は南房総市）において、福原周平氏が中国から持ち帰った白びわの種子を育て、これに「瑞穂」を交配し、得られた実生を育成した品種とされ、1960年前後に農林種苗名称登録されています。

●福原早生／甘香（あまか）の特徴

　甘香（あまか）はとても大きく、一般的なびわの倍以上の大きさになります。写真のものも１個平均１００ｇ以上で、手のひらにずっしりと重みを感じるサイズです。

　果肉は非常にジューシーで、ナイフで半分に切ったとたん果汁がぽたぽたと滴り落ちてきます。味的には際立って甘いと言うことはなく、さっぱりとした甘さが感じられます。

●福原早生／甘香（あまか）の主な産地と栽培面積

　農林水産種がまとめている令和元年産特産果樹生産動態等調査では「甘香」という品種名での記録はなく、「福原」として記録されているものがありました。それを見ると、栽培面積は長崎県の1haと高知県の1haのみとなっています。

■ 福原早生／甘香（あまか）の写真画像ギャラリー

撮影機材：　CANON EOS 60D , EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II

ロゴなし元画像サイズ：約1800万画素（5184ｘ3456） 72dpi

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