タチウオ(太刀魚/立魚)の栄養価と効用
■タチウオ(太刀魚/たちうお)の有効成分と効用
●太刀魚は以外に脂の多い魚です
太刀魚/タチウオは白身でとても淡白は印象があると思いますが、実際はとても脂質が多い魚なんですよ。100g中の成分で見ると、なんとたんぱく質よりも脂質の方が多いという珍しい魚なんです。
脂がのっている割にそんなに感じないのは、オレイン酸が多いからだそうです。なので、脂が多いとは言っても、悪玉コレステロールを減らしてくれる働きがあるので安心して食べられる魚です。
●DHAやEPAがたっぷり
太刀魚/タチウオに含まれる脂肪酸の中には脳細胞や神経組織細胞の発達や機能維持に重要な働きをすると考えられているDHAが100g中1400mgと非常に大岐含まれており、これには血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、善玉のコレステロールを増やす働きがあるとも言われています。また、血圧や血中脂質濃度を下げる作用があるとされるEPAも970mg/100gと多く含まれています。
●脂溶性ビタミンのA、D、Eを多く含む
太刀魚/タチウオには脂溶性ビタミンであるビタミンAをはじめ、ビタミンDやビタミンEを多く含んでいます。ビタミンDには骨の形成や維持に必要なカルシウムやリンの吸収を助ける働きがあるとされ、ビタミンEやAには抗酸化作用があり、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立つと考えられています。
■七訂日本食品標準成分表でみるタチウオ栄養成分量
●タチウオ 生 可食部100gあたりの成分
下の表は七訂日本食品標準成分表に記載されている生の太刀魚に含まれる成分の量です。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。
エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 | コレステロール | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
266 kcal |
61.6 g |
16.5 g |
20.9 g |
Tr | 1.0 g |
5.83 g |
11.13 g |
72 mg |
- g |
ビタミン | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
レチノール | D | E | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | B12 | 葉酸 | パントテン酸 | C |
52 μg |
14 μg |
1.2 mg |
0.01 mg |
0.07 mg |
3.9 mg |
0.20 mg |
0.9 μg |
2.0 μg |
0.56 mg |
1 mg |
無機質 | |||||
---|---|---|---|---|---|
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 |
88mg | 290mg | 12mg | 29mg | 180mg | 0.2mg |
七訂日本食品標準成分表より |
●タチウオ 100gあたりに含まれるアミノ酸
下の表は日本食品標準成分表準拠 アミノ酸成分表2010に掲載されているタチウオに含まれているアミノ酸の一覧です。
アミノ酸(mg/100g中) | |||||
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イソロイシン | 790 | チロシン | 600 | アラニン | 1000 |
ロイシン | 1300 | スレオニン | 790 | アスパラギン酸 | 1800 |
リジン | 1600 | トリプトファン | 180 | グルタミン酸 | 2500 |
メチオニン | 580 | バリン | 870 | グリシン | 820 |
シスチン | 180 | ヒスチジン | 430 | プロリン | 590 |
フェニルアラニン | 660 | アルギニン | 1000 | セリン | 680 |