月光(げっこう):来歴や特徴と産地や旬
●月光の来歴や特徴
◆月光の来歴
「月光」は「大石早生」などの生みの親、福島県の大石俊雄氏によって同じ時期に育成されたフォモーサの自然交配種とされるスモモです。
詳しい来歴は分かりませんが、現在広く栽培されている「大石早生」に対し本種は食味が良いにもかかわらず落果しやすいなど栽培が難しいそうで、現在は極わずかしか市場に出回らない希少品種となっています。
◆月光の特徴
月光の果実は80~180gとやや大きく、果頂部が尖った卵型になる傾向があります。
果皮色はまだ未熟なうちは黄色く、熟すにしたがって赤橙になっていきます。
果肉はオレンジに近い黄色で種は果肉からはがしやすいです。
糖度が高いわりに酸味が少なく、甘くジューシーな味わいとなっています。
◆実際に食べてみた月光の食味
撮影試食した月光は山梨県産で7月23日に6個400園ほどで購入したものです。大きさは1個あたり100g足らずで、月光としては小さいものでした。
果実は全体に赤橙に色付いており、スモモらしい香りも出ていました。縫合線に沿ってぐるりと一周ナイフを入れ、両手で軽くひねると実は綺麗に種から外すことが出来ました。
果肉の味は甘味が強く、スモモにしては酸味が穏やかで、糖度を計ってみると15度以上ありました。皮ごと食べてみると渋みが口に残ったので、皮は剥いた方が良いでしょう。
●月光の主な産地と旬
◆主な産地と生産量
月光はスモモの出荷量日本一の山梨県をはじめ長野県などスモモの産地で作られていますが、大規模に栽培出荷している生産者は限られ、栽培している生産者もほとんどが数本程度のようで、市場に出回る数は極わずかです。
農林水産省が作成している平成30年産特産果樹生産動態等調査には記録がありませんでした。
◆月光の収穫時期と旬
月光は収穫期間は7月中旬頃から下旬にかけてで期間がとても短く、市場に出回るのも一時なので、見かけた時が買い時となります。
品種 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | ||||||||
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月光 |
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