愛ランドルビー:来歴や特徴と産地や旬
◆愛ランドルビーとは
「愛ランドルビー」は沖縄県島尻郡南風原町で東南アジアの国々を何度も視察し、沖縄で有望と思われる果樹の導入から普及に取りんで来られ、現在スターフルーツとレンブとの複合経営に取り組まれている宮城光雄氏が生産出荷している赤レンブのブランドです。この名称は2014(平成26)年に商標登録されています。
レンブはいくつか品種がある中でもこのレンブは甘味が強い品種と言われ、外見も色が濃く美しいレンブです。台湾では比較的知られている品種のようですが、国内では生産者が限られ、沖縄でも希少な品種です。
◆愛ランドルビーの特徴
「愛ランドルビー」の果実は 縦長の円錐形で、縦に起伏が走っています。色はやや濃い赤色で表面は光沢があります。
中の肉色は白く、果芯部はややスポンジ状で、本種は種が無いのも特徴です。
◆実際に食べてみた愛ランドルビーの食味
撮影試食した「愛ランドルビー」は6月下旬に大阪のこだわり青果店ボニートーンさんから仕入れたものです。
果実はとても美しく、全体にかか色で、作り物のような艶があります。
かじってみるとほんのり甘く、そして少し酸味もあって、噛んでいるうちに渋みが出てきました。香りは強くはありませんがリンゴのような少し華やかな香りで、食べた時に甘みと酸味、そして渋みと香りが合わさり、独特の風味になります。
食感はシャキシャキしていて、とても味が薄いリンゴのような梨のようなセロリのような・・・不思議な果物です。
糖度は個体差があるようで、今回入手したものは7度前後でしたが、10~11度と表示されている情報もネットには多くみられます。
このほんのり甘い味と酸味から、白身魚の炒め物に他の野菜と共に炒め合わせてみたところ、思いのほかよく合いました。
◆愛ランドルビーの収穫時期と旬
愛ランドルビーの収穫と出荷は6月下旬ごろから7月中旬頃までのようです。ブランド以外の赤レンブは5月下旬ごろから8月頃まで画廻るようです。
品種 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | ||||||||
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愛ランドルビー |
< 出 典 >
※ 「登録5726682 愛ランドルビー」 特許情報プラットフォーム 特許庁
※ 「マンゴーに続け!熱帯果樹の産地づくり ~南風原町:宮城光雄さん~」 ふぇーぬ風 平成27年9月(第123号) 沖縄県南部農業改良普及センター