恵白(めぐみはく):来歴や特徴と産地や旬

恵白(めぐみはく) 白桃 もも

●恵白(めぐみはく)とは

◆千曲白鳳×川中島白桃

 「恵白」は「千曲白鳳」と「川中島白桃」の交雑未詳から選抜育成されたとされる晩成種の白桃で、読み方は「けいはく」ではなく「めぐみはく」と読みます。種苗法に基づく品種登録はされていませんが、岡山県倉敷市玉島北地区の生産者中塚昭久氏が2008年に取得した登録商標で、商標としては「けいはく」も含まれています。

 現在倉敷市が地域ブランドの品種として盛り立てています。

 9月に出回る桃としては大玉で甘いことと、まだ生産量が少ない希少品種という事で高級品種となっています。

◆恵白(めぐみはく)の特徴

 「恵白」は230~350gほどで「白桃」の中では大玉になる品種です。

恵白(めぐみはく) 白桃 もも

 果皮色は、岡山の場合通常収穫するまで袋掛けされているので着色させず乳白色となっています。また、生産者によってはやや緑が残っている状態で収穫するようです。

恵白(めぐみはく) 白桃 もも

 種と果肉は密接に付いていて縫合線に沿って包丁を入れてひねっても果実は外せませんでした。

 果肉は硬いこと、糖度が高く甘いというのが大きな特徴です。また、硬い桃であるため日持ちが良いのも特徴です。

◆実際に食べてみた恵白(めぐみはく)の食味

 今回入手したのは岡山県和気町にある直売所で入試したもので、大きさは250gほどでした。

 果肉はキュッと締りがあり崩れるような柔らかさはなく、少しカリッとするような歯ざわりでした。その後2日ほど追熟させておいたところ、幾分柔らかくはなりましたが溶けるような感じにはなりませんでした。上の写真が2日ほど追熟させてから切ったものです。果皮がほんのり桃色に変わってきていますが果肉はまだ硬めです。

 味的には酸味があまり感じない分強い甘みが前面に押し出してくる感じ。葉に食感がしっかりと感じられる硬めの桃が好きな方にお勧めです。

 また改めて、次は市場に出荷されたものを食べてみたいと思います。

●恵白(めぐみはく)の主な産地と旬

◆主な産地と生産量

 「恵白」は岡山県で作られている桃で、倉敷市玉島地区を中心に県内の桃産地で栽培されているようです。

 まだ新しい品種であることと、県のオリジナル品種ではないこともあってまだ生産量は少なく希少な品種です。

◆恵白(めぐみはく)の収穫時期と旬

 「恵白」の収穫は早いもので8月下旬ごろからで、9月に入ってから最盛期を迎え中旬ごろまでとなります。

 この桃は日持ちもするので、食べごろの旬は9月初旬から中旬頃となります。

 

旬のカレンダー

品種 6月 7月 8月 9月
恵白(めぐみはく)                        

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