プリンスメロン<メロンの品種
■プリンスメロンとは?
●マクワウリとマスクメロンの交配種
プリンスメロンは1961年にサカタのタネによって真桑瓜の「ニューメロン」と赤肉種のマスクメロン「シャランテメロン」の交配によって生み出されたノーネット系のF1(一代交配種)メロンです。このメロンは従来の身近なマクワウリと高級なマスクメロンしかない市場に登場した画期的なメロンとして当時は一世を風靡し、一般家庭で気軽に楽しめるメロンとして定着しました。その後アンデスメロンなどネット系の安価なメロンの登場により徐々にシェアを縮め、現在では懐かしさを感じさせるほどにまで店頭から姿を消してしまっています。
●プリンスメロンの特徴
プリンスメロンはノーネット系で、マクワウリをやや丸く大きくしたような外観で、薄緑のつるっとした表面をしています。大きさは600gから700gほどとメロンとしてはやや小ぶりです。
中の果肉は皮に近い部分は黄色がかったグリーンでタネに近くなるほどオレンジ色になってきます。甘みが強くとてもジューシーで、コストパフォーマンスはとても良いと言えるでしょう。ただ、メロン特有の香りはあまり強くありません。
色々なメロンが市場に登場してもなお根強い人気があるメロンのひとつです。
■プリンスメロンの主な産地や旬
●熊本県が有名
プリンスメロンはかつて北海道から九州まで全国で沢山生産されていましたが、現在ではその数はかなり減っています。現在最も多く生産しているのは熊本県となっています。その他山形県や福井県、北海道三笠市、茨城県なども産地として知られています。
●プリンスメロンは初夏の味
プリンスメロンは4月頃から出回り始め5月からピークを迎えます。初夏の果物として親しまれてきました。熊本県では春メロンとして毎年4月初旬から中旬にかけて出荷が始まり5月にピークを迎えます。福井県辺りでは5月初旬頃から出荷が始まり、山形県では6月頃から始まります。プリンスメロンの旬の時期は5月から6月の初夏が旬と言えます。