クラリス:来歴や特徴と産地や旬
●クラリスとは
◆ナント交配ブランドのネット系緑肉メロン
「クラリス」はナント種苗が種を販売しているネット系緑肉メロンのF1品種です。つる割れ病やうどんこ病に対する抵抗性があり肥大性抜群の48日前後で成熟する早生タイプとされています。
◆クラリスの特徴
写真は茨城県産のもので、果皮表面には比較的しっかりとネットが入っていますが、同じ売り場にはネットが網目状にならず太く粗いものも多く並んでいました。
生産者によってはアールスメロンのように果梗をアンテナ状に残す作り方をされているのもあるようです。
ナント種苗のカタログでは、果形は球形で果重1.5~2.0Kg、果肉は黄緑色で肉厚、可食率が高く、糖度は16度内外で安定。肉質は収穫直後から硬すぎずメルティング質だが、「食べ頃」が長く店持ちに優れると書かれています。また、果梗部の周りはネットができにくいようです。
一般にメロンは買ってきてから食べごろを見極めなければなりませんが、『収穫直後から硬すぎずメルティング質』ということは、店で買ってきたその日でも食べられるということです。もちろん、お尻が少し弾力が出てきて香りが強くなってからの方がより一層美味しく食べられるということは同じだと思います。
◆実際に食べてみたクラリスの食味
半分に切った断面は写真の通りで、種の部分は比較的狭く、可食部の割合が大きめです。
食感は適度な歯触りはあるものの舌触りはなめらかで果汁も多く感じられ、メロンの香りと共に甘味が口いっぱいに広がり、価格の割に美味しいと感じました。メーカーであるナント種苗のいう「メルティング質」とは英語を直訳すると「ほろりと崩れるような溶解質」という意味ですが、確かにゴリゴリした嫌な食感はなく口触りはとてもいい感じでした。
●クラリスの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
「クラリス」は関西では比較的出回る量が少ないのではないでしょうか。主な産地は茨城県。
◆クラリスの収穫時期と旬
「クラリス」はハウス栽培することで早いものだと4月頃から収穫が始められるようです。大型トンネル栽培の場合は6月中旬頃から8月上旬頃まで、ハウス抑制栽培だと10月から11月下旬頃までとなっています。
食べごろの旬はやはり6月中旬頃から8月上旬頃までとなります。
品種 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | ||||||||
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クラリス |