マルメロ(セイヨウカリン):選び方と保存方法や食べ方
マルメロ(セイヨウカリン)/marmeloの選び方と保存方法、美味しい食べ方とそのレシピの他、主なレシピサイトのマルメロのページを紹介しています。
●マルメロの選び方と保存方法
◆マルメロの選び方
表皮に傷や茶色っぽく変色している部分がないもの。緑色の部分が少ないもの、香りが強いものを選びます。
マルメロは生で食べるわけではありませんが、しっかりと熟している方が香りが強いので、十分に熟した物を使います。
◆マルメロの保存方法
表面に黄緑色の部分が多いものはまだ未熟なので、新聞紙などにくるんで室温に置いておきます。全体に黄色くなり、表面に艶が出てきたら食べごろです。そうなったものは冷蔵庫で保存します。完熟後は傷み始めるのでなるべく早く使うようにしましょう。
●マルメロの美味しい食べ方
◆マルメロ酒
マルメロの用途として果実酒は王道です。
マルメロ 600g(今回2個分)
ホワイトリカー 750~1000ml
氷砂糖 200~300g
マルメロの表面やお尻に残っている綿毛を流水で洗い落とします。
レモン水を作っておき、マルメロを薄くスライスし、そのレモン水に浸して色止めします。軸の付け根部分とお尻の黒いガクの部分(花の跡)を切り捨て、種や皮は取り除かなくても大丈夫です。
水気をふき取り、器に詰め、その上に氷砂糖を入れ、ホワイトリカーを注ぎます。
光が当たらない冷暗所に置いておき、数か月から半年後には美味しく飲めるようになります。
◆マルメロのジャム
マルメロは生では硬くて食べられませんが、煮ると意外に柔らかくなって食べられるようになります。砂糖を加えた水でシロップ煮にするだけでも食べられますが、ジャムにしてしまうのもおすすめです。
マルメロ(果肉) 300g
グラニュー糖 150g
レモン果汁 少々
水 適量
1.マルメロは表面の毛などをよく洗い落としてから縦に4つ割りに切り、尻の黒い部分と軸の付け根をナイフで取り除きます。
2.皮をむいて種の部分をそぎとり、その皮と種の周りの部分を鍋に入れてひたひたの水を張って弱火にかけておきます。
3. 果肉部分はレモン水に浸して色止めしてからおきます。
4. 皮と種の部分にはたっぷりとペクチンが含まれているので、じっくりとペクチンを煮出し、煮汁がトロっとしてきたら別の鍋に濾します。
5. 果肉を薄くスライスし、グラニュー糖とともに煮汁の入った鍋に加えて煮ます。
6.果肉が柔らかくなったら一旦火からおろし、ハンドブレンダーでなめらかな状態にします。好みでハンドブレンダーを使わず果肉感を残してもいいでしょう。
7.再び火にかけ、硬さをみて硬いようなら水を加え、緩いようであればもう少し煮詰めて出来上がりです。あとは煮沸消毒した器に移して保存します。
◆マルメロのシロップ
マルメロ酒を作るのと同じ手順で、酒の代わりに水で作るとマルメロ風味の甘酸っぱいシロップができます。炭酸水で割ってジュースとして飲んだり、ゼラチンを溶かし込んでゼリーにしても美味しい。
◆マルメロのゼリー
通常フルーツのパートドフリュイを作るときは凝固剤としてペクチンと酒石酸またはクエン酸を加えるのですが、マルメロには元からペクチンがたっぷりと含まれているので、砂糖とマルメロだけで近いものを作ることができます。
要領はジャムの作り方と同じです。ジャムの状態から更に煮詰めて水分を飛ばします。
ペクチンとクエン酸を使い場合はグラニュー糖とペクチンを混ぜて加え、温度計で105度になるまで煮詰めてクエン酸を加え、素早く混ぜてバットなどに流し込みます。一般家庭では手に入りにくいと思うので、ジャムと同じ要領で硬さを見極めてバットなどに流し込み、そのまま冷まします。
完全に冷めたら数日そのまま放置し、乾燥させます。しっかりと固まったら食べやすい大きさに切り分けます。
◆マルメロのピューレ
マルメロは煮るとリンゴを煮た時と同じような柔らかさになるので、シロップで柔らかくなるまで煮てからミキサーにかけてピューレにします。
ピューレ状にしたものはムースやシャーベット、アイスクリームなどの他、フルーツソースとしても使えます。
◆マルメロは料理にも
マルメロは加熱調理するとリンゴを煮た時と同じような柔らかさになるので、オーブンでローストしたり煮込むなどして肉料理の付け合わせなどにも使われます。
また、スペアリブさっと両面焼き色を付けてからマルメロのジャムまたはゼリーと醤油、酒をよく混ぜたタレで煮ても美味しい。オレンジのマーマレードを使うことが多い料理だが、代わりにマルメロのジャムを使う。
◆マルメロを使ったレシピをウェブサイトで探す
主な料理レシピサイトのマルメロを使ったレシピのページにリンクしています。参考にされると良いでしょう。
クックパッド | レシピブログ | 楽天レシピ |