ともりん:来歴や特徴と産地や旬

ともりん,あじうり,ほべつカンロ

●ともりんとは

◆ともりんの来歴

 「ともりん」は、北海道勇払郡厚真町のメロンを生産する小林農園の小林朋導氏が2006(平成18)年に、古くから作られてきた「カンロ」と呼ばれるマクワウリの一種に青肉メロンの露地品種を交雑させ、そこから得られた実生を育成したもので、正式な品種名は「小林香瓜」といいます。

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 「カンロ」は各地で作られてきたマクワウリの近縁種「あじうり」の北海道での地方名です。

◆ともりんの特徴

 ともりんは縦長の長楕円形で、表皮の色は白っぽい緑の地に、縦に幾筋か緑の筋が入るものが多く、外見的にはマクワウリに近いです。

ともりん,あじうり,ほべつカンロ

 サイズはLサイズで600g前後、2Lで700g前後、S300g前後、M400g前後となっています。

 果肉は黄緑色で、メロンとマクワウリの両方の特性を受け継ぎ、外見は甘露煮近く、香りはメロンで、糖度も14度ほどになる。カンロのもちあじであるさっぱりとした食味でくどさがないのが特徴となっています。

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◆実際に食べてみたともりんの食味

 撮影試食したものは産地のスーパーで購入したもの。

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 切ると甘いメロンらしい香りが感じられ、断面からは果汁が滴るほどジューシーでした。食べてみると、正にマクワウリとメロンの中間といった感じ。程よい甘さがあり、それでいてあっさりとしていますが、甘い香りが強いせいか満足感があります。

●ともりんの主な産地と旬

◆主な産地と生産量

 ともりんの産地は北海道のJA とまこまい広域管内、厚真町やむかわ町で、本種の生みの親である小林朋導氏が会長を務めるほべつカンロ生産部会によって生産出荷されています。

穂別支所選果場に出荷された「ともりん」
 穂別支所選果場に出荷された「ともりん」(2020.7.2)

 同部会は2020年度の時点で会員21戸で、約3.3ヘクタールで栽培し、出荷量は120トンほどとなっています。

◆ともりんの収穫時期と旬

 ともりんの収穫は6月上旬ごろから始まり、6月下旬から7月上旬に最盛期となりますが、その後も10月初旬頃まで続きます。

 旬の時期は6月下旬から7月にかけてとなります。

旬のカレンダー

品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
品種 6月 7月 8月 9月
ともりん                        

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