リザマート/Rizamat:来歴や特徴と産地や旬
●リザマートとは
◆カッタクルガン×パルケント
リザマートは旧ソビエト連邦のウズベキスタン共和国でカッタクルガンとパルケントを交配し育成された品種です。
皮ごと食べられる欧州品種で、見た目の美しさと食味の良さは折り紙付きですが、皮が薄いため栽培が難しく希少品種となっています。
◆リザマートの特徴
リザマートの果房は幅の広い円錐形で、果梗は長く、粒が降ら下がっているような感じです。
果粒は長楕円形で大きく果皮色は一様に赤紫色に色付きやすい。
芳香はほとんどなく、酸味も弱いため甘味が強い。
果皮はとても薄く、手で剥くことはできないが、そのまま食べることができる。肉質は崩解性で硬く、切っても果汁が滴りにくい。
◆実際に食べてみたリザマートの食味
今回入手したものは長野県産のもので、大きい粒は直径2.5㎝程、長さ4.5㎝程ありました。写真でも分かりようにかなり縦長で大きな楕円形です。
皮はかなり薄く、そのまま食べても全く気になりません。果肉はしっかりとした食感がありつつ硬いというほどではなく、半分に切った時には果汁が滴らなかったのですが、かじると滴るほどジューシーでした。
香りは感じられませんが酸味が少なくくどさのない甘味が口に広がりとても美味しいぶどうでした。
種は付け根近くに小さなのが入っていますが、スナックのように次から次に手が伸びいくらでも食べられる感じでした。
●リザマートの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
農林水産省がまとめている特産果樹生産動態等調査には記録が無く各地の栽培面積は分かりませんが、山梨県をはじめ長野県など主なぶどう栽培地において個々の農園で少数栽培されているようです。
ただ、リザマートは皮が薄いため雨や高湿度に弱くすぐに裂果しやすい特徴があり、収穫されたぶどうのほとんどが直売所など産地で販売されています。
◆リザマート収穫時期と旬
リザマートの収穫時期はその年の気候や産地によって前後しますが、産地を変えながら8月上旬から下旬にかけてとなっています。
一般のスーパーなどには出回らない希少品種なので、8月に入る前位に各産地へその年の収穫時期を問い合わせ、直売所へ足を運んで入手しなければなりません。
品種 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | ||||||||
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リザマート |