ゆきララ:来歴や特徴と産地や旬

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●ゆきララとは

 「ゆきララ」は道総研が「あまおう」を親に育成した北海道のオリジナル品種で、2020年に品種登録され、市場へも出荷が始まった新しいイチゴです。

◆ゆきララの来歴

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 「ゆきララ」は地方独立行政法人北海道立総合研究機構(以後 道総研)が「けんたろう」並の果実品質で春どり栽培向けの多収性いちご品種を目的とし、花・野菜技術センター(滝川市)において2009(平成21)年に「福岡S6 号」(あまおう)に、北海道育成種の「けんたろう」の花粉を交配し、得られた実生から選抜育成されたイチゴです。系統名は「空知35 号」でした。

 2016(平成28)年に種苗法に基づく登録出願、2020(令和2)年に品種登録されました。

◆ゆきララの特徴

 「ゆきララ」の果実はやや大果のイチゴで、果形は短円錐、果皮色は鮮橙赤~明橙赤です。

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 中の果肉は淡い橙赤で果芯に少し空洞ができやすいようです。

 農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

『-----

 果実の大きさはかなり大、果実の縦横比は同等、果実の形は円錐形、

 果皮の色は橙赤、果実の光沢の強弱は強、そう果の落ち込みは落ち込み小、

 果実のがく片の付き方は水平、果径に対するがく片の大きさは同等、

 果実の硬さはやや硬、果肉の色は橙赤、果心の色は淡赤、果実の空洞は中、季性は一季成りである。  

 出願品種「ゆきララ」は、対照品種「けんたろう」と比較して、果柄の長さがかなり長であること、果実の大きさがかなり大であること等で区別性が認められる。

 対照品種「きたのさち」と比較して、果柄の長さがかなり長であること、果実の空洞が中であること等で区別性が認められる。

 対照品種「福岡S6号」と比較して、花の数がやや多であること、果肉の色が橙赤であること等で区別性が認められる。

-----』以上、抜粋。

◆実際に食べてみたゆきララの食味

 撮影した「ゆきララ」は5月21日に届いた豊浦産のものです。

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 購入したものは「完熟いちご」とうたわれていただけあって果実はどれもしっかりと色付き、良い香りが立っていました。大きさは平均果重19.5gでやや大粒です。

 イチゴの形は肩が張っていて親の「あまおう」に似た感じでした。

 食べてみると食感はこの時期のイチゴにしてはしっかりとしていて、果汁も多く、甘味と香りが口に広がり美味しいいちごでした。甘味と酸味のバランスも良い感じでした。糖度を計ったところ、11~13度ありました。

●ゆきララの主な産地と旬

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◆主な産地と生産量

 「ゆきララ」は北海道のオリジナル品種で道内だけで栽培されています。まだ登場したばかりですが、これまでの主力品種「けんたろう」よりも粒が大きく、収穫や選別の負担が少ないとのことなので本種への転作が進むと思われます。

◆ゆきララの収穫時期と旬

 北海道の春は遅く、イチゴの収穫時期は本州や九州の時期とはずれ、おおむね4月下旬ごろから収穫期を迎え7月中旬頃までとなります。

 収穫盛期の旬は5月6月です。

品種 4月 5月 6月 7月
ゆきララ                        

< 出 典 >

 ※ 「よくとれる! 大きいいちご「空知 35 号」

 ※ 「いちごの新品種「ゆきララ」今春から販売」 ホクレンニュース 2020/04/20

 ※ 「登録番号 28185 ゆきララ」 農林水産省品種登録データベース

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