ユウカ/優香<メロンの品種
■ユウカメロンとは?
●表皮が黄色っぽい緑肉ネット系メロン
ユウカメロンは財団法人日本園芸生産研究所が1990年(平成2年)に発表した緑肉ネット系メロンです。同じタイミングでタカミメロンもここから発表されています。
ユウカメロンは栽培が難しく、量産に向いていない事や、熟すと表皮の色が黄色くなり、これが一般受けしなかったこともあり、市場にはあまり出回っていません。しかし、その味の良さが見直され、珍しさも相まって産地によってはブランド化もされています。青森県の「アムさんメロン」は本種をハウス栽培し一定の基準を満たしたものにつけられているブランド商標です。
●ユウカメロンの特徴
日本園芸生産研究所のホームページには以下のように記載されています。
『収穫2~3日前から果皮が緑色から黄褐色に変わり始め、収穫適期を「色」で知らせるユニークなメロンです。また、黄化の進行に伴い香りが発生しますが、一般流通に必要な貯蔵・輸送性も合わせ持っています。しかし黄化が進み過熟になると、へた落ちすることもあります。
果肉は厚く緑色で特有の香りがあります。また皮際まで軟化し軟質多汁で可食部が非常に多く、糖度は16~17、発酵性はないので、適食期間が数日続きます。』
以上。また、このメロンは平均糖度が16前後ととても高く、写真のように種の部分が小さく、その分果肉がたっぷりと詰まっています。香りもとてもよく、そこから「優香=ゆうか」と命名されたのだとか。
●ユウカメロンを実際に食べてみた食味
今回入手したのは滋賀県産の物です。確かに甘い香りが強く感じられ、表皮の色は黄色く熟した感じになっています。頭のヘタの部分が取れて黒ずんでいますが、これは完熟している証拠だそうです。
切ってみると、一見しっかりとした感じに見える果肉は、食べてみるととても柔らかく口の中でほぐれ、甘い果汁が口の中に芳醇な香りと共に広がりました。これは甘い!アムスメロンなどとは明らかに違った食味で美味しいです。
発酵性が無いとの事ですが、試しにカットした物を冷蔵庫に保存してみると、1週間置いていたにもかかわらず美味しく食べる事が出来ました。
■ユウカメロンの主な産地と旬
●主な産地と生産量
青森県のつがりあんメロンで知られる「アムさんメロン」は津軽で作れれたユウカのブランド商標です。
その他茨城県をはじめ、全国で作られていますが、その生産量は少なく、希少性が高いメロンとなっています。