シバエビ/芝海老:栄養価と効用
シバエビ/芝海老/しばえびに含まれる主な有効成分とその効用や、カロリーをはじめビタミン類などの栄養成分量や、アミノ酸の量を七訂日本食品標準成分表をもとに紹介します。
●シバエビに含まれる主な有効成分とその働き
◆エビはタウリンを多く含んでいます
タウリンは脳卒中、高血圧、心臓病の予防や疲労回復、視力回復に有効とされています。
◆アスタキサンチン
ゆでると赤くなる色素成分はアスタキサンチンと言われるもので、強い抗酸化力で発がんを抑制し、血液をサラサラにすると言われています。
◆エビの殻も美味しく食べて健康に
エビやカニの殻にはキチンという不溶性食物繊維が含まれており、便秘の予防・改善に役立つだけでなく、大腸がんの予防やコレステロールを体外に排出するはたらきなどもあるとされています。
◆殻ごと食べると骨が丈夫に
シバエビは小さなものをかき揚げなどで殻ごと食べると、カルシウムやマグネシウム、リンなどが非常に沢山摂取でき、骨を丈夫にし、イライラの解消などに効果があるとされています。剥き身でも、一般的な生の魚の身よりは沢山含まれています。
◆低脂肪高タンパクな食材です
エビは脂肪分が少なく、良質タンパク質の比率が高い食材で、そういう意味ではとてもヘルシーです。
●七訂日本食品標準成分表でみるシバエビの栄養成分量
◆シバエビの可食部100gあたりの成分
下の表に含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。
状態 | エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 | コレステロール | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
生 | 83 kcal |
79.3 g |
18.7 g |
0.4 g |
0.1 g |
1.5 g |
0.06 g |
0.12 g |
170 ㎎ |
(0) g |
ビタミン | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
状態 | レチノール 当量 |
D | E | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | B12 | 葉酸 | パントテン酸 | C |
生 | 4 μg |
(0) μg |
1.7 mg |
0.02 mg |
0.06 mg |
2.2 mg |
0.10 mg |
1.1 μg |
57 μg |
0.38 mg |
2 mg |
無機質 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
状態 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 |
生 | 250mg | 260mg | 56mg | 30mg | 270mg | 1.0mg |
七訂日本食品標準成分表より |
●生のシバエビ100gあたりに含まれるアミノ酸
シバエビには様々なアミノ酸も豊富に含まれています。下の表は日本食品標準成分表準拠 アミノ酸成分表2010に掲載されている シバエビ100gに含まれているアミノ酸量の一覧です。
アミノ酸(mg/100g中) | |||||
---|---|---|---|---|---|
イソロイシン | 810 | チロシン | 610 | アラニン | 1000 |
ロイシン | 1400 | スレオニン | 670 | アスパラギン酸 | 1900 |
リジン | 1500 | トリプトファン | 200 | グルタミン酸 | 2800 |
メチオニン | 540 | バリン | 810 | グリシン | 1200 |
シスチン | 250 | ヒスチジン | 360 | プロリン | 690 |
フェニルアラニン | 740 | アルギニン | 1700 | セリン | 630 |
日本食品標準成分表準拠 アミノ酸成分表2010より |