秋姫/あきひめ/アキヒメ < スモモの品種

秋姫(あきひめ)

■秋姫(あきひめ)とは?

●秋田県生まれの晩生スモモ

秋姫(あきひめ)

秋姫は1963(昭和38)年頃に秋田県湯沢市において小嶋昭一郎氏が自園で発見した偶発実生とされる大きなスモモで、1989年(平成元年)に株式会社天香園より「サープライズ」という品種名で苗木が発売されました。その後1991年2月に秋姫に改名し品種登録されました。

品種的にはそれ程新しいわけではありませんが、近年、生産量が増えてきている品種です。

●秋姫の特徴

秋姫(あきひめ)

秋姫の果実は果形が扁円からやや先が尖った形の物まであり、大きさは150~200g程で大降りのスモモとなります。

果皮は全体に黄色い地色に赤紫から赤褐色に色付き、着色の過程では色付き始めた面に黄色い斑点が残ります。

秋姫(あきひめ)

果肉は黄色く、肉質は緻密で優しい歯ざわりが感じられます。糖度が14度前後と甘く、酸味は穏やかで渋みなどはありません。種と果肉の身離れは悪くなく、果実表面の割れ目に沿って種まで一周ナイフを入れ、両側を軽くひねると綺麗に半割りにする事ができます。種の下(果頂部側)に空洞ができやすいようですが、ケルシーのように大きなものではありません。

トータル的にみて、大玉の晩生種で、外観、食味共に優れた品種と感じます。

●秋姫の枝変わり 「峰満イエロー」

秋姫の枝変わりを選抜育成し、有袋栽培されたものが「峰満イエロー」という商標名で山形県で僅かに生産出荷されています。こちらもとても美味しく、果実が美しい黄色という事で近年人気が高まっています。峰満イエローの紹介

■秋姫(あきひめ)の主な産地と旬

●全国の生産量と主な産地

秋姫は平成22年産の生産量を見ると全国で82.9トンとなっており、その75%が山形県で作られています。次いで長野県、青森県、福島県となっています。その他の地域ではほとんど作られていないようです。

秋姫は山形県の特産スモモと言って良さそうです。

●秋姫の収穫時期と旬

秋姫の熟期は育成地の秋田県において9月中旬から下旬となっており、収穫時期は9月初旬頃から始まり10月中旬頃まで続きます。出盛りの旬は9月中旬から末頃までとなります。

旬のカレンダー 8月 9月 10月 11月
秋姫                        

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