スイートトップ:来歴や特徴と産地や旬

ネクタリン「スイートトップ」

●スイートトップとは

◆スイートトップの来歴

 「スイートトップ」は長野県飯田市において塚田貞俊氏が育成した黄肉種のネクタリンです。

 塚田貞俊氏は他にも「ミス・りか」「ミス・かよ」を育成し1990年にいずれも品種登録されていますが、「スイートトップ」は品種登録されていないようです。 ネクタリン「スイートトップ」

◆スイートトップの特徴

 スイートトップは果実重150~230gほどで、果形は円形で縫合線の食い込みは浅いです。

 果皮色は淡黄色の地色に全体に赤く色付きます。

 果肉は黄色で緻密で硬く溶質、追熟により少し柔らかくなり、糖度は11~15度ほどで酸味が少ないスイートネクタリンと呼ばれるタイプになります。

ネクタリン「スイートトップ」

 無袋栽培も可能ではありますが、泡状のサビが出やすく、また果面が裂果しやすいので注意が必要とのことです。

◆実際に食べてみたスイートトップの食味

 撮影試食したスイートトップは8月19日に購入したものです。

ネクタリン「スイートトップ」

 縫合線に沿って種に刃先が当たる状態で一周切り込みを入れ、両手で左右を持って軽くひねると種と実は綺麗に剥がれます。

 皮は実と密着していて手で剥くことはできません。

 果肉はコリっとした硬めの食感で、酸味は少なくさっぱりとした甘みのネクタリンでした。糖度は12度前後でした。もう少し追熟させた方が良かったかもしれません。

●スイートトップの主な産地と旬

◆主な産地と生産量

 スイートトップの主な産地は長野県で、平成30年産特産果樹生産動態等調査によると栽培面積は長野県の6.4haのみとなっています。

 2010年頃から長野県のいくつかの農園で試験栽培が行われ、2021年現在は長野県果樹振興品種となっています。

 苗木は長野県須坂市の植木農園で販売されています。

◆スイートトップの収穫時期と旬

 スイートトップは中生品種で収穫時期はその年の気候によって前後しますが長野県で7月下旬頃〜中旬にかけてで、食べ頃の旬もその時期になります。

品種 7月 8月 9月 10月
スイートトップ                        

< 出 典 >

 ※ 「スイートトップ」(有)植木農園 苗木カタログ

 ※ 「長野県果樹振興品種(令和3年度)」長野県ホームページ

 ※ 品種登録データベース 農林水産省ホームページ

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