ファンタジア:来歴や特徴と産地や旬
●ファンタジアとは
◆アメリカ生まれの美味しいネクタリン
ファンタジアはアメリカ、カリフォルニアにおいて米国農務省(USDA)が「コールドキング」と「レッドキング」を交配育成し、1969年に発表されたネクタリンです。
発表された翌年には日本にも導入され、今では国内の主要品種となっています。
◆ファンタジアの特徴
ファンタジアは250~300g程の大きさで、果皮色は濃い黄色の地に赤く色付き、栽培環境などによってはほぼ全体に赤くなっていることもある。
果肉はち密でやや硬めだが果汁は多く、日持ち性が良いのが特徴。
甘みと酸味のバランスも良いネクタリンです。
◆実際に食べてみたファンタジアの食味
今回入手したものは9月初旬に長野県の直売所で売られていたものです。
1個300gを超えるやや大きいもので、果皮は部分的に濃赤に色付いていました。
縫合線に沿って包丁を入れ、両側をひねると綺麗に種と果肉が分離。果肉は種の周りが赤くなっているのが分かります。
食べてみると肉質は少し繊維感が感じられるが柔らかくジューシーで、甘みは強いがそれに負けない強い酸味もあり、濃厚な甘酸っぱさが楽しめた。また、ほのかに桃のような香りも感じられた。
●ファンタジアの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
農林水産省がまとめている特産果樹生産動態等調査によると、2015(平成27)年産のネクタリン栽培面積はおよそ124.7haで、ファンタジアはそのうち約23.4%を占め、最も広く栽培されている品種となっています。
ファンタジアの主な産地は福島県で全国の6割ほどを占めています。次いで長野県、青森県となっています。
◆ファンタジア収穫時期と旬
ファンタジアの収穫時期は産地やその年の気候などによって多少前後すると思われますが、市場に出回る旬の時期は8月中旬頃から9月上旬頃までとなります。
品種 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | ||||||||
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