まどか<桃の品種
■まどかとは?
●「あかつき」の自然交雑から生まれた中晩生種
「まどか」は山形県の果樹苗木生産販売会社(株)イシドウが「大玉あかつき」の自然交雑実生から選抜育成した中晩生種とされています。品種登録はされていませんが、「まどか」という名称は2001(平成13)年に商標登録されています。
大玉で味が良い中晩生品種として、「あかつき」と「川中島白桃」の間に収穫でき、出荷リレーの一区間を担う品種として栽培されています。
●まどかの特徴
育成した株式会社イシドウのホームページには以下のように記載されています。
『大きさは350gと大玉で玉揃い良く、果肉は硬くあかつきと同様緻密で果汁多く、甘味強く食味は極めて良い。果形扁円形、着色は良く、全面濃紅ビロード状に着色する。核割れ、裂果はほとんどなく、日持ちが大変良い。』
また、「まどか」は『あかつきよりも硬くて果汁も多く、甘味も強いので、柔らかくなっても甘味がおちない。』とされています。
●実際に食べてみた食味
今回入手した「まどか」は特秀で階級15とされているものでした。果皮は手では綺麗に剥けず、ナイフが必要です。縫合線に沿ってナイフを入れ、手でひねると写真のように綺麗に半分に割れます。
果肉は白地に紅が混じる感じで、食感は緻密でややしっかりしているようでありながら、白鳳系にも似た柔らかさも感じられました。甘さは印象に残るものではありませんでしたが、食感の良さや見た目が印象に残っています。
■まどかの主な産地と旬
●主な産地と生産量
主な産地は福島県をはじめとする東北地方で、政府がまとめた平成24年産の栽培面積を見ると、福島県が全国の約77%を占めています。その他は山形県、青森県、秋田県となっています。
●まどかの収穫時期と旬
収穫時期は福島県では「あかつき」より10日位遅く、8月中旬から~下旬にかけてとなっています。
旬のカレンダー | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | ||||||||
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まどか |
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