マルセイユメロン:来歴や特徴と旬

マルセイユ<ネット系赤肉メロン

●マルセイユメロンとは

◆ネット系赤肉メロン

 マルセイユは種苗メーカーのサカタのタネが開発し1999(平成11)年に種を発売し始めたネット系の赤肉メロンです。『省力栽培で高品質な果実を生産できることから、全く新しいタイプのメロンとして 普及活動を進めていく』と発売時にニュースリリースされています。

マルセイユ<ネット系赤肉メロン

◆マルセイユメロンの特徴

 マルセイユの果実はイタリアのトスカーナメロンやフランスのシャラントメロンに似た感じにはっきりとした縦溝が入る赤肉のマスクメロンです。「マルセイユ」は南フランスの地名でもあり、この品種の親は欧州から来たのかもしれませんね。

 果実は、1.1㎏前後の球形で、アールス系マスクメロンより一回り小さいですが、太くしっかりとした網目が付いています。網目がボケて溝状になる縦縞は10本ほど入ります。

さばえ夢てまり,マルセイユメロン

 果肉はかぼちゃのような橙色で切った感じはしっかりとしていますが、食べるといい感じに口の中でほぐれ、果汁とともに強い甘みが口に広がります。

◆栽培しやすいマルセイユメロン

マルセイユはサカタのタネの説明によると

『苗は本葉3枚を残して摘心するだけで、それ以降は通常のメロン栽培で必要な整枝、摘果を一切行う必要がありません。着果はみつばちで交配し、1株あたり5果程度の収穫が可能。収穫適期の判別が非常に容易で、完熟収穫ができます。』(サカタのタネ ホームページより)

と、栽培にかかる手間が少なくて済み、栽培しやすい品種のようです。一見、消費者にとってはあまり関係ないと思われるかもしれませんが、これは美味しい高品質なメロンが手ごろな価格で食べられるということにつながります。

マルセイユ<ネット系赤肉メロン

◆マルセイユメロンのブランド

 マルセイユを産地ブランドとして一定の基準を満たしたものを選果して出荷しているところがあります。

 鳥取県ではマルセイユやペルルなどを、カニの甲羅などをぼかし肥料に使用し、モーツアルトを効かせながら栽培している。

 また、福井県の鯖江では、収穫されたマルセイユの中から、外観に優れ、糖度14度以上のものを「さばえ夢てまり」というブランド名で出荷している。

◆マルセイユメロンの収穫時期と旬

 マルセイユの収穫時期は栽培地の環境により幅があり、種苗メーカーの解説では下の表のようになっています。

 市場には各地から出荷されてくるので、食べ頃の旬の時期は5月下旬頃から7月一般位と言えそうです。

旬のカレンダー

栽培環境 5月 6月 7月 8月
高冷地、冷涼地                        
一般地                        
暖地                        

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