アンコール:特徴や主な産地と旬
■アンコールとは?
●ミカン科ミカン属 アメリカ生まれのミカン
アンコールはアメリカ、カリフォルニア大学でフロスト博士らがキング(タンゴール)と地中海マンダリンを交配して育成した品種とされ、1965年に紹介されています。
日本には1969年に導入されはじめたとされていますが、その栽培面積は現在も少なく、希少性と濃厚な甘さから高級柑橘として百貨店など一部の専門店でしか扱われていません。
●アンコールの特徴
果実は赤みを帯びた橙色で、マーコットに似たやや扁平な形をしています。表面は艶があり、頭のヘタの周りの部分がマーコットなどと同じように少し絞ったようなシワがあります。
皮は少しゴワゴワした感じですが温州みかんのように手で剥きやすく、ジョウノウも薄く、そのまま食べられます。
食べるとサジョウは柔らかくジューシーで甘味が強く、濃厚な味わいと独特の強い香りが楽しめます。価格が高いのもうなずける感じです。
●アンコールから生まれた新品種
アンコールはその濃厚な甘さと美味しさから、色々な品種の親としても活用されてきました。アンコールを親に持つ品種には以下のようなものがあります。
「ひめのつき」=「アンコール」×「日向夏」
「せとか」=「清美」×「アンコール」
「津之輝」=( 「清見」×「興津早生」)×「アンコール」
「はまさき」=「清美」×「アンコール」×「マーコット」
■アンコールの主な産地と旬
●主な産地と生産量
アンコールの主な産地は愛媛や大分です。その他、福岡県や宮崎県、和歌山県などでも作られています。
●アンコールの収穫時期と旬
アンコールはほとんどがハウス栽培となっているようです。収穫は3月に集中し、食べ頃の旬は3月から4月までの短い期間となります。
旬のカレンダー | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | ||||||||
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