マスカットフルーレ:来歴や特徴と産地や旬
●マスカットフルーレとは
◆マスカットフルーレの来歴
「マスカットフルーレ」は「瀬戸ジャイアンツ」の生みの親、岡山県の花澤茂氏が「ピッテロ」と「ヒロハンブルク」の交配から育成した皮ごと食べられるブドウ品種です。
品種登録はされておらず、このぶどうを栽培している農園は花澤ぶどう研究所と同じく岡山県の林ぶどう研究所くらいではないでしょうか。
それだけに一般の市場には出回らない希少な品種となっています。
◆マスカットフルーレの特徴
「マスカットフルーレ」は「ピッテロ」の特徴を受け継ぎ、粒は細長い砲弾のような形で先がとがっています。
果皮色は通常黄緑色の地色に粒の先が赤く色づくのですが、今回入手(2019年産)したものは全体に薄くしか色づいていませんでした。
果皮は薄く果肉と一体化しており剥くことはできません。その代わり皮ごと食べることができます。
果肉は締りがありコリッとした歯ざわりで、皮ごとパリッとかじる感じで食べます。種が入りますが、ジベレリン等の処理により種無しにすることもできるようです。
◆実際に食べてみたマスカットフルーレの食味
果皮はしっかりと色づいていませんが、独特の粒の形と、その淡い色付きによってとても美しく感じました。
今回のものはたねがはいっている粒が多かったです。
食べてみると皮ごとかじった時の食感が心地よく、果肉のシャリっとした歯触りと共に果汁が口の中にはじけます。
酸味は少なくさっぱりとした甘みでした。
●マスカットフルーレの主な産地と旬
◆主な産地
「マスカットフルーレ」はおそらく岡山県でしか栽培されていないと思われます。私の知っている生産者さんは花澤ぶどう研究所と同じく岡山県の林ぶどう研究所だけです。
◆マスカットフルーレの収穫時期と旬
収穫時期はその年の天候にもよりますが、9月上旬頃です。栽培されている数も少ないのでお求めになりたい方は生産者さんに問い合わせをされた方が良いでしょう。
品種 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | ||||||||
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マスカットフルーレ |
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