ゴールドフィンガー<ブドウの品種
■ゴールドフィンガーとは?
●ビッテロ・ビアンコから生まれた品種
ゴールドフィンガーは、山梨県東山梨郡春日居町において原田氏により「ピアレス(セネカ×ピッテロ)」に「ピッテロ・ビアンコ」を交配して得られた交雑実生を選抜育成された品種で、1990年に登録申請が出され、1993年に品種登録されました。
●ゴールドフィンガーの特徴
ゴールドフィンガーはビッテロ・ビアンコととてもよく似た姿をしています。それもそのはず、ビッテロ・ビアンコが親となって生まれた品種なのです。
果房の形は長円錐で、ひと房は400g前後になります。粒と粒の感覚は比較的粗く、ぎっしり詰まった感じではなく、粒がぶら下がっているような感じです。一粒一粒の果実の形が弓形に少しそった感じの縦長で、しなやかな女性の指先のようだと例えられています。
皮はむきにくく、皮ごと食べるブドウと言って良いでしょう。香りはあまり強くなく、果肉はとてもジューシーで、糖度が18度前後もあり、酸味は少なくとても甘いブドウです。ただ、種入りの場合、粒の中に1~3個ほどの種が入っているので、種を出しながら食べなければなりません。とは言うものの、この粒の美しい色と形、そしてこの甘さは正に高級ブドウの品格を感じさせてくれます。
また、こちら(下の写真)は岡山県産のものですが、種はほとんど入っていませんでした。やはりとても甘みが強く、皮ごと食べられるので次々と手が出てしまいます。
一粒一粒が細長い形をしていて房から外すとブドウらしく見えないですね。
なお、日持があまり良くないので、買ってきたらなるべく早く食べるようにしてください。
●ゴールドフィンガーの収穫時期と旬
ゴールドフィンガーは露地栽培の場合、山梨県では8月中旬から下旬にかけての短期間が収穫時期となります。ただ、ハウス栽培も行われ、7月初旬頃から出回り始めます。食べ頃の旬の時期は8月です。
旬のカレンダー | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | ||||||||
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甲斐路 |
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