紅しなの:来歴や特徴と産地や旬

紅しなの ベニシナノ ブドウ

●紅しなのとは

◆長野県で作られている欧州系ぶどう

紅しなの ベニシナノ ブドウ

 「紅しなの」の来歴は現在調査中で、今のところ欧州系同士の交配で作られたらしいということしかわかっていません。

 「紅しなの」という名称から、おそらくは長野県で育成された品種と思われます。


◆紅しなのの特徴

 「紅しなの」の果粒は直径3㎝程の球に近い楕円形で、果皮色は赤紫色。房全体の外見は色を除くと「巨峰」に近い感じです。

紅しなの ベニシナノ ブドウ

 果皮は薄く果肉と密着しており、手で剥くのは難しく、皮ごと食べるタイプのブドウです。

 果肉は透明感のある黄緑色で、肉質は崩壊性で硬く、糖度は高めです。

◆実際に食べてみた紅しなのの食味

 今回入手したものは長野県塩尻にある直売所で売られていたものです。

紅しなの ベニシナノ ブドウ

 粒をかじるとパリッとした歯触りで皮と果肉が一緒に噛み切れる感じ。皮は薄く、そのまま食べても気になりません。

 甘味が強く、酸味はやや控えめな感じでした。一粒一粒が大きく、皮をむかずに食べることができて次々と手が伸びてしまう美味しいブドウでした。

 今回のものは種無し処理されたもので、ジベレリン処理されたものだと思われます。ジベレリン処理することにより、一般的には果肉がやや硬くなるそうなので、処理されていない種アリのものはもう少し食感が違うのかもしれません。

●紅しなのの主な産地と旬

紅しなの ベニシナノ ブドウ

◆主な産地と生産量

 「紅しなの」の主な産地は長野県で、そのほかの産地ではまだ目にしたことはありません。栽培面積はとても少なく、農林水産省の平成28年産特産果樹生産動態等調査には記載されていません。

◆紅しなのの収穫時期と旬

 今回入手したのは9月初旬でした。収穫時期はその年の気候などによって多少ずれることはあると思いますが、おおむね9月上旬ごろから10月初旬ごろまでと思われます。

旬のカレンダー

品種 8月 9月 10月 11月
紅しなの                        

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