◆プリンス(PRINCE)の来歴
プリンス(PRINCE)はニュージーランド・ギズポーンにあるジョン・キングスビア(John Steven KINGSBEER)氏のギズボーン果樹園で発見された偶発実生とされ、キングスビアレッド(Kingsbeer Red)という名称が付けられています。
その後、アジア市場に向け「プリンス(PRINCE)」という名称(商標)で出荷されるようになりました。
◆プリンス(PRINCE)の特徴
ニュージーランドから輸入されている他のりんごと同様、本種も国産リンゴに比べ小ぶりで果実重は200g位までのものが多いです。
果形は上部が広く果頂部に向けてすぼまっていく円錐形で、果皮は全体に濃い赤に色付き、こうあの部分にサビができやすいようで「秋映」に似たような色合いです。
果肉は黄白色で『サクサク(crisp)の食感、しっかりとした甘みがある』となっています。
◆実際に食べてみたプリンス(PRINCE)の食味
撮影試食したプリンス(PRINCE)は6月24日に購入しました。
食べてみたところ、食感的には固くもなく柔らかくもなく、パリッとした感じではなくサクサクとしたという表現が合う感じでした。
食味は酸味が少なく甘味が全面に出ていてそこそこ美味しいリンゴでした。また、小ぶりなので一人二人で食べきるのに丁度いいサイズ感があります。糖度を計ってみると12.6度でした。
ニュージーランドでプリンスが収穫されるのは2月中旬から下旬とのことなので、収穫されたばかりのリンゴという訳ではないようです。
●プリンス(PRINCE)の主な産地と旬
◆主な産地と収穫時期や出回る時期
輸入されているプリンス(PRINCE)は全てニュージーランドで作られています。
日本のりんご栽培とは違い、ニュージーランドでは大規模農園での栽培が主流で、プリンスは1haあたり80トンを産し、そのうちの85%以上が出荷できる品質だそうです。
収穫は2月中旬から下旬に行われます。ただ、その時期はまだ国内産のりんごが美味しい状態で多く出回っているので、国内産が無くなってくる5月下旬頃から輸入が始まり市場に出回るようになります。
出回る時期 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | ||||||||
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プリンス |
< 出 典 >
※ 「Introducing Posy and NZ Prince」The Orchardist1 Feb 2018By Rose Mannering
※ 「~夏場の主流は、貯蔵りんごから旬りんごへ~ いまが旬のニュージーランド産りんごをファーマインドがお届けします。南半球の旬のりんごを初夏~9月にかけて展開。」株式会社ファーマインド ホームページ