咲姫/さきひめ<いちごの品種:来歴や特徴と産地や旬
●咲姫とは
◆「やよいひめ」×「さがほのか」
「咲姫(さきひめ)」は佐賀白石町のいちご農家、中村和好氏が「やよいひめ」に「さがほのか」を交配して生み出したイチゴで、2014(平成26)年に品種登録出願公表され、2017年に品種登録された新しい品種です。
大果で香りがよく糖度が15度を超える甘いイチゴということで注目されています。
◆咲姫(さきひめ)の特徴
「咲姫(さきひめ)」はかなり縦長の卵円形で特徴があり、果肉は硬く中の果肉もほんのり赤く、果心の空洞はほとんど見られないとされています。
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『------
果実の大きさは中、果実の縦横比はかなり縦長、果実の形は卵円形、
果皮の色は赤、果実の光沢の強弱は中、そう果の落ち込みは落ち込み小、
果実のがく片の付き方は水平、果径に対するがく片の大きさはやや大、
果実の硬さは硬、果肉の色は橙赤、果心の色は淡赤、果実の空洞は無又は小、季性は一季成りである。
出願品種「咲姫」は、対照品種「やよいひめ」と比較して、たく葉のアントシアニン着色の強弱が強であること、果実の成熟期が早であること等で区別性が認められる。
対照品種「濃姫」と比較して、頂小葉の基部の形が鈍角であること、果心の色が淡赤であること等で区別性が認められる。
対照品種「山口ST9号」と比較して、たく葉のアントシアニン着色の強弱が強であること、花弁の重なりが重なるであること、果実の縦横比がかなり縦長であること等で区別性が認められる。
----』以上、抜粋。
◆実際に食べてみた咲姫の食味
形は今回入手したものはかなり縦長のものでした。ひし形に近い感じのものが多かったです。
今回のものに関しては出始めということからか着色が首辺りまでのものが多く見られました。ただ、着色している部分はそう果も十分に赤く色付いているので未熟というわけではないのかもしれませんが、見た目的にはすこし残念な印象です。
果肉は中も淡く色がついており、咲姫のサイトで謳われているような”クランベリーやサクランボのような香り”を強く発していて、食べてみると赤い部分は酸味が少ない上、かなり甘くジューシーでとても美味しく感じました。ただ、白い部分はやはり見た目通り未熟な味でした。
●咲姫(さきひめ)の主な産地と旬
◆咲姫の産地
「咲姫(さきひめ)」は今のところ生みの親である佐賀県白石町の中村氏のみが栽培出荷しているイチゴということで生産量が少なく、都市部の百貨店などでしか販売されておらず一般のスーパーなどには並んでいません。
◆咲姫の収穫時期と旬
収穫は12月上旬ごろから始まり5月頃まで続きます。
旬のカレンダー | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | ||||||
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咲姫 |