ハゼ／櫨／はぜ：栄養価と効用

　マハゼ／真櫨／真沙魚／まはぜをはじめ、ハゼ類に含まれる主な有効成分とその効用や、カロリーをはじめビタミン類などの栄養成分量や、アミノ酸の量を七訂日本食品標準成分表をもとに紹介します。

●ハゼに含まれる主な有効成分とその働き

　ハゼ類は唐揚げやつくだ煮など丸ごと骨も一緒に食べることが多く、カルシウムやミネラルをたくさん摂取することができる。

　丸ごと調理して骨や内臓も一緒に食べてしまうことでビタミンAやビタミンEなど抗酸化力のあるビタミンが生の身だけを食べるのに比べ何倍も多く摂ることができます。

　ハゼはクセのない白身の魚で脂質が少なく、動物性のたんぱく質を有効に摂ることができます。このたんぱく質には必須アミノ酸の他、旨味成分でもあるアスパラギン酸やグルタミン酸も豊富に含まれています。

　生のものはハゼを三枚におろし頭部、内臓、骨、ヒレ等を除いたもの100g（廃棄率60％）に含まれる栄養成分量。つくだ煮及び甘露煮は丸ごと調理し廃棄率0％。

状態	エネルギー	水分	たんぱく質	脂質	炭水化物	灰分	飽和脂肪酸	不飽和脂肪酸	コレステロール	食物繊維
生	83 kcal	79.4 g	19.1 g	0.2 g	0.1 g	1.2 g	0.03 g	0.06 g	92 mg	(0) g
つくだ煮	284 kcal	23.2 g	24.3 g	3.0 g	39.9 g	9.6 g	0.53 g	1.00 g	270 mg	(0) g
甘露煮	265 kcal	29.5 g	21.1 g	2.2 g	40.3 g	6.9 g	0.38 g	0.64 g	210 mg	(0) g

無機質
状態	ナトリウム	カリウム	カルシウム	マグネシウム	リン	鉄
生	93 mg	350 mg	42 mg	27 mg	190 mg	0.2 mg
つくだ煮	2200 mg	480 mg	1200 mg	73 mg	820 mg	12.4 mg
甘露煮	1500 mg	200 mg	980 mg	58 mg	650 mg	4.2 mg
七訂日本食品標準成分表より

　ハゼには様々なアミノ酸も豊富に含まれています。下の表は日本食品標準成分表準拠アミノ酸成分表2010に掲載されているハゼに含まれているアミノ酸の一覧です。

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