シラウオ(白魚):栄養価と効用
シラウオ(白魚)に含まれる主な有効成分とその効用や、カロリーをはじめビタミン類などの栄養成分量や、アミノ酸の量を七訂日本食品標準成分表をもとに紹介します。
●シラウオに含まれる主な有効成分とその働き
◆n-3多価不飽和脂肪酸が豊富
「シラウオ」100g中に含まれる脂質は飽和脂肪酸が0.34g、一価不飽和脂肪酸が0.30g、そして多価不飽和脂肪酸が0.69gとなっています。中でもn-3系と呼ばれるドコサヘキサエン酸(DHA)は360mgと一番多く、エイコサペンタエン酸(EPA)も180mg含んでいます。
ドコサヘキサエン酸には体内の免疫反応の調整や脂肪燃焼の促進、血管壁の収縮、血小板の凝集に関わる等のさまざまな働きがあり、アレルギー疾患・高血圧・動脈硬化・脂質異常症・脳卒中・皮膚炎の予防と改善にも効果が期待できるそうです。
さらに、脳の神経細胞に作用し、認知機能や行動能力にも良い影響をもたらすと考えられています。
また、エイコサペンタエン酸にも、免疫反応の調整をはじめ、アレルギー疾患・高血圧・動脈硬化・脂質異常症・脳卒中・心筋梗塞・炎症性・血栓症の症状の予防と改善に効果を発揮するとされています。
◆骨を丈夫にし、精神的な安定も
「シラウオ」は骨も含め、丸ごと食べるものなので、カルシウム、マグネシウム、リンなど、骨の生成に不可欠なミネラルを沢山摂取できます
◆レチノールが沢山含まれています
ビタミンAとなるレチノールが多く、活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病対策となる他、皮膚や粘膜の細胞を正常に保ち、免疫力も高まります。
●七訂日本食品標準成分表でみるシラウオの栄養成分量
下の表に含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。
◆シラウオ 生 可食部100gあたりの成分
エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 | コレステロール | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
77 kcal |
82.6 g |
13.6 g |
2.0 g |
0.1 g |
1.7 g |
0.34 g |
0.99 g |
220 mg |
- g |
ビタミン | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
レチノール | D | E | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | B12 | 葉酸 | パントテン酸 | C |
50 μg |
1.0 μg |
1.8 mg |
0.08 mg |
0.10 mg |
1.8 mg |
0.12 mg |
3.3 μg |
58 μg |
0.94 mg |
4 mg |
無機質 | |||||
---|---|---|---|---|---|
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 |
170mg | 250mg | 150mg | 39mg | 270mg | 0.4mg |
七訂日本食品標準成分表より |
< 出 典 >
※ 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」 文部科学省ホームページ
※ 「脂肪酸成分表編」 文部科学省ホームページ
※ 栄養素カレッジ 大塚製薬ホームページ