ー 目 次 ー
●ホンビノスガイの生態や特徴
◆ホンビノスガイとは
分類:軟体動物門 - 二枚貝綱 - 異歯亜綱 - マルスダレガイ目 - Veneroidea上科 - マルスダレガイ科 - Mercenaria(メルケナリア)属日本海洋データセンターより)
学名:Mercenaria mercenaria (Linnaeus, 1758)
和名:ほんびのすがい/本美之主貝
英名:Hard clam、Northern quahog、chowder clam
別名:大あさり
ホンビノスガイはマルスダレガイ科メルケナリア属の二枚貝で、もともと日本には近縁種のビノスガイが東北から北海道、サハリンにかけて分布するのみだった。本種は日本の在来種ではなく、船舶のバラスト水に紛れアメリカから運ばれてきたものが繁殖したと考えられている。ホンビノスガイは2000年前後から生息が確認され始め、現在ではもともといた貝であるかと思わせられるほど繁殖し、漁獲されて一般のスーパーにも並ぶようになった。
和名のホンビノスはかつてマルスダレガイ科Venus(ビーナス)属に分類されていたことから付けられたもので、漢字で「本美之主貝」と書く。これはローマ神話に登場するビーナスを漢字で表した「美之主」に由来する。なお、現在での分類ではMercenaria(メルケナリア)属に変更されている。
◆クラムチャウダースープに使われるのがこの貝
良く知られているクラムチャウダーと呼ばれる貝を使ったクリームスープはアメリカ北東部あたりの郷土料理の一つだが、これに使われているのがこのホンビノスガイである。
ウィキペディアによるとこの貝は英語名では出世魚ならず出世貝なのだそうだ。一般名「hard clam」の他、その大きさによって小さい方からlittleneck clam(リトルネッククラム)→ topnec kclam(トップネッククラム) →cherrystone clam(チェリーストーンクラム)→chowder clam(チャウダークラム)またはquahog(クォーホグ)と呼び名が変わる。
●ホンビノスガイの生態
ホンビノスガイはアサリなどと同じように内湾の干潟や浅瀬の砂底、砂れき底に潜り、プランクトンや有機物を濾過して食べている。現在の分布は東京湾をはじめ大阪湾でも生息が確認されている。
●ホンビノスガイの特徴
ホンビノスガイは10cm前後になり、殻の表面には同心円状の肋がはっきりと付いていてザラザラしており外見は小ぶりの「ウチムラサキ」とも似ている。
殻の表面の色は生育環境によって違いが現れるようで、獲れた場所によって白っぽい物から黒っぽい物までみられる。殻は厚みがあり、「ハマグリ」のような感じであることから、「シロハマグリ」などとも呼ばれる。
身はクリーム色で、外套膜(ヒモ)の縁と脚は橙黄色。アサリに比べ貝の大きさの割に身が小さい。
■ホンビノスガイの主な産地と旬
●東京湾が主な産地
千葉県では当初アサリに混じって漁獲される余計な貝の一つだったようだが、意外に美味しいという事が知られてからは積極的に漁獲され、出荷されるようにまでなった。今日では関東ではアサリと並ぶ身近な貝となっている。
●ホンビノスガイが美味しい旬は
ほぼ通年流通しているようだが、千葉県の東京湾沿岸ではこの貝もアサリと同じように潮干狩りで獲れるので、春3月から4月にかけて沢山出回る。ただ、その時期が一番美味しい旬なのかどうかは不明。
旬カレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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ホンビノス貝 |
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