キワノ/ツノニガウリ(角苦瓜)の特徴や主な産地と旬の時期
■キワノとは?
●ウリ科キュウリ属(英)horned melon
キワノはキュウリやメロンと同じウリ科キュウリ属の仲間になります。原産地はアフリカという説が有力なようですがはっきりとした事は分かっていないようです。
「キワノ」という名称は、ニュージーランドの人(John Kenneth Morris and Sharyn Ernesta Morris)又は企業の登録商標とされていますが、流通する各国で常用されている状態のようです。日本での標準和名は「ツノニガウリ」となっていますが、一般的なニガウリ(ゴーヤー)はツルレイシ属で別の分類になります。
英語圏では「Horned melon(角メロン)」、「African horned cucumber(アフリカ角キュウリ)」、「jelly melon(ゼリーメロン)」などとも呼ばれています。
植物学的にはウリ科のつる性植物の果実なのでキュウリと同じ「野菜」という捉え方ができますが、外観や流通上の扱いから「旬の食材百科」ではフルーツとして扱います。
●キワノの特徴
キワノは見た目がとても特徴的な果実で、大きさは直径 5~7cm、縦10~15cmの縦長な形で、表面に沢山角状の突起が出ています。表皮の色は未熟なうちは緑色ですが、熟すにつれ薄い黄色から濃い橙色になります。
多くは輪切りにした断面は円形の物から丸みを帯びた三角で、中は蜂の巣状に区切られ、それぞれの中に種を包むように半透明でうすい緑色のゼリー状の果肉が詰まっています。食感としてはバジルシードを水にふやかしたときのゼリー感と似ています。
香りは強くありませんが、僅かにウリを思わせる感じで、味は甘みはなく、僅かに酸味が感じられる程度です。見た目のインパクトとは裏腹に味はすごくあっさりとした印象で、正直美味しいもまずいもない感じがするでしょう。キワノの特徴はその外観と、食べたときのツルッとした食感にあります。
■キワノの主な産地と旬
●キワノの主な産地
主な生産地はオーストラリアとニュージーランドをはじめ、カリフォルニアやチリでも栽培出荷されています。
国内でも各地で栽培され、直売所などで販売されているのを見かけます。
●キワノの出回る時期と旬
キワノは通年安定して入荷されており、特に旬は無いと言えます。ただ、国内で栽培する場合はキュウリと同じで夏に花を咲かせ実をつけます。収穫できるのは夏の終わりの8月から10月頃となり、その後追熟を経て、食べ頃となるのは10月~11月頃となります。
旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キワノ | ||||||||||||
国内 |